ギャザそば (1)
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そば屋(以下そ)「そばーいぉ~~~ぅ~~~ぃ~~~あぁ~~ぅ~~~」
ウルザ(以下ウ)「おおう!蕎麦屋さん!すまねぇ!一杯もらいてぇんだ!なにができるんだい?花巻に卓袱?卓袱もらおうか。おぉう・・・蕎麦屋さん最近冷えるねぇ。」
そ「そうでございますね。兄弟戦争の後からすっかりこの辺りも冷え切っちまって。氷河期って言うらしいですよ。」
ウ「本当だぜ。俺はもうすっかり風邪引いちまったよ。」
そ「作用でございますか。どうぞお体にはお気をつけになって下さい。」
ウ「ありがとうよ。どうだい、蕎麦屋さん景気の方は?」
そ「そうでございますな。世間は亡国の危機とか生存圏の縮小とか騒がれておりますが、全くその通りですっかり煽りを食らってしまいましてね。手前共も景気が悪くって困ります。」
ウ「そうかい。でも昔から言うじゃねぇか。良い後は悪い、悪い後は良いって言うんだ。世の中はまわり持ち。飽きずにやらなきゃいけないぜ。商いっていうぐらいだからな。」
そ「なるほど、お客様うまいことをおっしゃいますな。」
ウ「あれ、お前んとこの屋号、的に矢が当たってんだね。あれなんてんだい?」
そ「へぇ、手前共は当たり屋と申します。」
ウ「当たり屋って言うのかい!嬉しいじゃねぇか!俺はこれからファイレクシア相手にドンパチやろうって思ってんだよ。当たり屋ってのか。贔屓にしようじゃねぇか!」
つづく
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。