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複業をはじめて5年たったのでリアルなメリット・デメリットを10個解説する

其田です(TwitterProfile)。2015年に会社員(気象予報士・Webデザイン)と個人事業主(フォトグラファー・全国通訳案内士・シェアハウス)の複業を開始しまして丸5年たちました。きょうはリアルなメリットとデメリットを解説していきます:)

メリット01 収入が増える

例えば其田の場合は普通に会社員をしながら

・カメラ
・通訳案内
・シェアハウス

などしているので、会社員だけのときと比べて収入が増えています。さらに会社員は税引き後の所得の段階にならないとお金が使えないのに対し、個人事業主は売上から仕事に関係ある経費をつかうことができるので、家賃・光熱費・通信費など按分したり、機材費(カメラ・PC)や出張費など加味すると、実質的に使えるお金は会社員の部長クラスよりも多くなるんですよね。

さらに会社員の場合は厚生年金・健康保険なんかは会社と折半になり、複業している個人事業主分は支払う必要がないので、普通に会社員や個人事業主のどちらかをしている人よりも社会保険で見てもお得(正確にいうと厚生年金は支払った分だけ老後の支給も増えるので一概に損ではないですが)。

メリット02 キャリアを並列して育成できる

普通に会社員していると、自分が望む仕事やだけやっているわけにはいかないですよね。会社の利益を最大化するために自分の好きなこと意外のこともやらないといけない(むしろそちらのほうが多い)。でもですよ、不確定なこの世の中では、1つのキャリアで一生食べていくのは難しい時代。いざクビになったり転職する必要がでてきたりしたときに、既存業務で培ったスキルが会社の外では通用しないようなものだと、一気に人生詰んでしまうわけです。

ところが、複業はいくつものキャリアを並列して育成できるので、いざというときに潰しが効くんですよね。このあたりは後述したいと思います。

メリット03 自分の好きなことを仕事にできる

会社のみの属していたり、個人事業主で1つの事業しかもっていないと、好きなことを仕事にしづらかったりします。ところが、複数の仕事を同時並行しておけば、

・お金のためにする仕事
・自分が好きだからする仕事

このバランスをとりやすくなるんです。もちろんすべての仕事を自分の好きなことだけに固めて生きていける人は多くはないのですが、それでもバランスをとって生きていきやすいのはまちがいなく複数の働き方を持っているからなのかなと。1つしか働き方・働き口を持っていないと、雇用主やクライアントから無理強いされたときに逃げられないんですよね。

メリット04 疫病などで仕事がなくなっても復帰しやすい

メリット02の並列してキャリア育成しておいてよかったと感じたのは、新型コロナの影響でインバウンド観光(写真・通訳案内士)が壊滅した時の復帰が早かった点。其田の会社員の仕事は幸いに新型コロナの影響をそこまで大きく受けなかったので、生きていくぶんにはまったく影響はなかったんです。

さらに、会社員の収入がベーシックインカム的にあるからこそ、SNSを伸ばして新しい企業さんのプロモーションに協力するようになったり、新しい物件を購入してリノベーションをはじめたりと。新規事業を着実に実施する気持ちや資金的な余裕を確保できました。これがもし観光系の通訳案内士のみ、フォトグラファーのみだったら詰んでいたなぁとゾッとしています(;´Д`)。

28歳で築100年の古民家を買った話はこちらで解説していますのであわせてお読みください:)


メリット05 差別化しやすく単価をあげやすい

ここは人によりけりですが、いくつかのスキルがあるので差別化しやすいんですよね。

・Webデザイン
・SNS
・英語
・不動産
・気象予測

みたいなスキルがあるとして、単体で持っている人はたくさんいるんですけど、複数持っている人は少ないんです。スキルも収入源も複数持っているからこそ、単価をあげられるし、嫌な仕事はしなくてよいわけです。

差別化や独自化の話はこちらで解説しています。あわせて読んでみてください:)

デメリット01 ひとつの仕事への濃度が薄くなる

もちろんデメリットもあります。複数のことに時間をさくので、1つの仕事への濃度はどうしてもそれ単体をしている人と比べると薄くなっちゃうんですよね。

このあたりは一長一短で、1つのことを突き詰めている人はその領域についてはプロフェッショナルでも、上流側や下流側の目線がなかったり、周辺領域の知識がなかったりする場合もしばしば(写真撮るのはうまいけど、資金管理・商売・PRができなかったり、Webや紙などのデザインができないので工数が増えてトータルのプロジェクトの費用があがったり etc)。

よくもわるくも仕事の濃度が薄くなるので

複業なんだからプロじゃないんでしょ?
・ちょっと安くしてよ

みたいなクライアントもいたりします。こういうクライアントは長期的によい関係を紡ぐのは難しいので仕事はお断りして関係性を断ちましょう(本当にいいことないです)。

デメリット02 体力管理がシビア

1人で何人ぶんも仕事をすることになるので、体調管理がシビアになりがちなんですよね。栄養のあるご飯を食べて、睡眠をしっかりとり、風邪ひきそうなときはしっかりやすむ、という当たり前のことがなかなかできなくなってしまうんです。若いうちはゴリゴリ働いてもよいかもですが、30を無理が効かなくなる(らしい)ので、自分の体調にあわせた仕事の仕方やライフスタイル構築がおすすめです。

デメリット03 時間管理がシビア

体調管理と同時に時間管理がシビアになります。とくに繁忙期が重なるような領域で仕事をすると死ぬので、ハイシーズンをずらして働くのがおすすめです。其田の場合は写真やガイドは春秋が忙しく、短期予報は夏冬が忙しいので、うまいこと繁忙期がずれていました(まぐれですが)。

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デメリット04 暮らしがおろそかになりがち

体調管理や時間管理がカツカツになると暮らしが雑になっちゃうんですよねぇ。

・部屋が汚い
・洗濯物がたまる
・外食やファストフードが多くなる
・睡眠が浅くなる
・肌荒れする
・風邪ひく
・イライラする
・不安がつのる
・ディスプレイ見過ぎで目や頭が痛い

みたいな。若いうちはいいんですけど、30すぎると無理になる(らしい)ので、こういった働き方をしている人は「どうやったら抜け出せるか」をよく考えた方がよいです。

デメリット05 自己紹介がしづらい

いろいろやっていると「何やっている人なんですか?」と聞かれた時にとっても説明しづらい。其田の場合はとりあえず覚えてもらうために「気象予報士」というパワーワードを出しつつ、「写真・デザイン・SNSが得意」とつなげてお仕事の獲得につなげています。

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追記:ここだけの話

がむしゃらに複業するのは若いうちだなぁと感じています。というのも、デメリット部分にあげた

・体調管理
・時間管理
・暮らしが雑になる

みたいなのを如実に感じているから。「仕事が忙しい ▶︎ 身体と精神と人間関係にトラブルが起きる ▶︎ 病む ▶︎ 仕事が滞る ▶︎ 以下ループ」みたいになっちゃうんですよね。じゃあどうすればよいのか?というと

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