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劣化するオッサン社会の処方箋

其田有輝也 / そのだゆきや(@haletoke)です(Profileはこちら)。日々生活していると、オーバー40歳くらいの「オッサン」の時代遅れぶりに絶望するときありませんか?僕の好きな作家山口周さんが「劣化するオッサン社会の処方箋 なぜ一流は三流に牛耳られるのか (光文社新書)」で痛快に指摘してくれています。きょうはオッサン社会でうまく立ちまわるお話を少々。

「オッサン」の定義

まずは「オッサン」というラベルの定義をしていきましょう。

 本書において用いる「オッサン」という用語は、単に年代と性別という人口動態的な要素で規定される人々の一群ではなく、ある種の行動様式・思考様式を持った「特定の人物像」として定義される、ということです。しかして、その「特定の人物像 」とは次のようなものです。

1:古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
2:過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
3:階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
4:よそ者や異質なものに不寛容で、排他的

 大企業ほどこういう人が多いんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか?前例に縛られて新しい技術を拒む、既得権益にしがみついて自分が働いている間だけなんとかなればいい、みたいな人。衝撃的だったのは、愛想をつかした転職していく若手に「あいつは裏切り者だ」と悪態をついた50歳くらいの上司(だから転職する若手が後をたたないんですよwww)。

 年長者が尊重され、大事にされる社会やコミュニティであればこそ、若者も中年もまた、将来は社会やコミュニティが尊重し、大事にしてくれると感じ、安心して働いて税金を収めていたのではないでしょうか。 
 私たちの社会システムは、基本的にすべてこのような、年長者ほど能力も見識も高く、であるがゆえに地位も報酬もまた高い、という前提の上に成り立っています。
 しかし、すでに考察してきたように、この「年長者ほど能力も見識も高い」という前提は、おそらく今後は成立し得ない。年長者だからといって、別に能力や見識に優れているわけではない、むしろ若者の方が優れているのではないかと多くの人が考えるようになれば、現在の社会システムとは大きな齟齬が生まれることになります (本文より)。

 デジタルディバイドが進む世の中で「年長者ほど能力も見識も高い」という時代はすでに崩壊していますよね?少なくともこれからの日本経済はおどろくほどの速さで縮小していきますし、海外市場で仕事を創れない会社はオワコン化していくのは目に見えています。じゃあどうするか?というのが気になるところ。

劣化する「オッサン」社会と距離をとり、学びと挑戦を続けるしか方法はない

個人としてできることは割と限られていて次の5つが大切だと感じています。

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