ジパングからの使者
ウーデゴールが呼び戻される可能性があるらしい。
モドリッチが移籍することを考慮しているのだろう。
(もちろん、大々的に売却対象とされているわけではない。)
プレシーズンの結果を見て最終的に、残留か移籍か決まるとは思う。
両者のプレースタイルが近いかと問われれば、まったく違う。
ウーデゴールはもっとドリブルで仕掛けたり、最終局面へと繋がるパス、豪快かつ繊細なミドルシュートなど似ている部分は確かにある。
しかし、連携はするが"モドリッチよりは"視野は広くはない。
ルカの場合は、中盤をより"コーディネート"しているイメージだ。
ウーデゴールは、より更に前線に近いポジションを取るタイプの選手だと感じるし、インテリオールというよりは、エストレーモの位置にいた方がプレーし易そうに見受けられる。
サイドアタッカーよりも前線。
ウイングといえるポジションに適性があると思うのだ。
ルカの後継者の件より、少し遡るが、
中盤の世代交代と戦力に厚みを持たせるために、
カマヴィンガを獲得する可能性があると報道があったのは記憶に新しい。
2019年4月にレンヌ史上最年少の16歳でリーグ・アンデビューを果たしたピボーテの新星である。
NEXT カゼミーロと目されているが、中盤を主戦場としている彼らの役割はまた、異なるもののように見える。
守備に関しては、ヴァランに近いと感じる。
脚力を武器に相手に追いつき、アプローチ。
そんなディフェンスの仕方が似ている気がするのだ。
カゼミーロは相手と対面してからスライディングでボールを奪うことが多い。
構えてから対応するイメージだ。
ミドルレンジの浮かせたパス、中盤からドリブルを仕掛けてボールを運ぶ様などは、プレースタイルが近いと感じる要因かもしれない。
アンカーを任せられる安心感はまだ無いが、インテリオールのポジションでカゼミーロをサポートするにはもってこいの若手の1人ではある。
とはいえ、このポジションの人数は少し過剰気味だ。
(モドリッチとクロースの"年齢だけ"を考慮すれば世代交代に向けて獲得してほしい選手だ。)
結局のところ、カゼミーロの後継者は欧州全土はおろか、世界的にも希少な逸材となっているのだ。
"中盤の要"を探す旅はまだまだ続きそうだ。
さて、本題に移ろう。
中井卓大。
2003年10月24日生まれ。
ちなみにルーニーと誕生日が同じだ。(彼は1985年生まれ)
現在の身長は176センチ。
モドリッチやマルセロと同じくらいだ。
ピピくんのプレーは優雅であり、すでに洗練されている。
それでも、まだ粗削りで輝きは更に眩しさを増すだろう。
日本人だから過大評価しているのでは無い。
彼こそがモドリッチの後継者であり、NEXTカゼミーロなのではないだろうか?
巧みなボール捌き、視野の広さ、相手をいなすテクニック、当たり負けしないフィジカルと身体の使い方、豪快なシュート。
中盤の要として、そして、
「好機に乗じて活躍する英雄」
つまり、風雲児になれるポテンシャルを秘めていると感じる。
個人的には"柴崎岳"が輝いている時のような衝撃を受けた。
レジスタという演出家の枠だけに括るのも、まだ早計だし、マドリーの在籍選手でプレースタイルが1番近いのはフェデ・バルベルデだと思う。
「全てが規格外」
自分の語彙力では、この表現をするのが精一杯だ。
ピピくんが日本代表に招集されるのは、まだ先の話だ。
しかし、彼には世界へ挑戦する焦りは、他の日本人選手よりは少ないはずだ。
何故なら、既にマドリーの下部組織でプレーし、時にはキャプテンマークを巻き、周囲とのコミュニケーションも取れている。
もはや自分には、"中井卓大という未完の大器"にはマドリディスモが宿っているとすら感じるのだ。
マドリディスタの申し子は、日本からやって来た少年なのかもしれない。
中井と久保。
2人の日本人が所属しているというだけで、日本のマドリディスタとしては未来が明るく輝いて見えるのだ。
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