新作ミュージカル制作までの道のり(Vol.4)
一歩進んで三歩下がるような制作の日々
稽古初日を開けて、順調に走り出したのも束の間、稽古が進めば進むほどぶち当たる壁の数々・・・
まず、作品のテーマは決まったとはいえ、稽古の進捗と並行して台本の加筆だけでなく楽曲もどんどん追加していく日々。
いくら想像で描けたとしても、実際にキャストに歌ってもらったらピッチが合わなかったり思ってたような効果を得られなかったりと四苦八苦するのです。
さらに、オリジナルがゆえにキャストのポテンシャルを引き出そうと変更を加えたい衝動に駆られ、いざ替えてみると前後の文脈に一貫性が見えなくなった、ということがあとから発覚したりという・・・(見つけなきゃよかったって思ったこともありました笑)
それでも、アイディアが実際に形になるのは楽しいし、うれしい!
ただ、、いかんせん・・・
時間がない! 圧倒的に!!!
もともと無理があるスケジュールな上、己の欲(もっと良くするために作り込みたい)との格闘によってもともと足りない時間がもっと足りない!!笑
いやぁ、こういうとき思うことって
数百人規模で動いてる大劇場って本当にすごいんだなぁということです。
お金の話だけじゃなくて、人が関わればその分予想が立てづらくなるし、あとでしわ寄せが来たらそれこそどうにもならなくなっちゃういろんな制約もあるだろうにああやって年に何本もとても大きな作品が上演されていることに、改めて感銘を受けるのです。(ほんとすごいよ・・・)
そんな大劇場と比べてみると、私たちがやっていることはとても非効率的で、お話にすらならないのかもしれないって思う時があります。
けれど、こうしていま作品を作っているのは、ほかでもない自分たちの、自分たちだからこそ伝えられるし表現できることがここにあると信じているからやっているって胸を張って言えます。(ほんとに)
Vol.1でもお話しした企画のはじまりの話でもご紹介しましたが、本当ならもっと経験を積んで、人脈を広げて、適切だと判断できるタイミングで上演するのが良いのだと思います。
けれど、少なくとも言い出しっぺ3人組は、今の自分たちがもっている感覚や問題って大人になって無視されていいようなものじゃないと思ったんです。
「舞台はナマモノ」
ってよく舞台人は口にするんですが、私たちが作っているこの作品はそういう意味で真に「いま」を表しているんだってことには自信があります。
だからこそ、やる意味があるんだって!
作品の前に、私たち自信こそがその「ナマモノ」ですから、いま感じているものの”賞味期限”が切れる前に味わいたいし味わってほしい。
当初あったアイディアよりも、さらにその色が出てきて自分たちがやっている意味が作品に現れてきていると思います。
なんてことを、残り少ない日数に怯えながら書いているのでした。(震え)
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