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【本読んでみた】ヒルビリー・エレジー〜アメリカの繁栄から取り残された白人たち〜:J・D・ヴァンス

職場の上司に勧められて読んでみました。

私も上司も地方出身の弁護士なので、地方出身の弁護士(副大統領候補)の本かー、くらいのノリで読み始めたのですが。

いろいろ考えさせられました。
特に、この人は「ヒルビリー」なのに、なぜ「(平たくいうと)成功」したのか?

私自身、父は無名の大学出で同族経営の中小企業にコネ入社しており(私は父の出身大学の人に会ったことも、出身大学の広告を見たこともない)、母は短大(すでに廃校)卒で専業主婦という家庭に育って、
知識階級のお作法やネットワーキングの力に驚いた人間であり、
特に、実家の親の常識(特にお金関係)がいかに富裕層のそれと違うのか、大人になってまざまざと思い知らされた経験もあり。

育ちの違いの影響力は、著者ほどじゃないけど、体感していきた人生だったと思う。

そんな中で、彼がどうして「成功」できたのか。
見守っていつも帰る場所になってくれた祖母(ただし、人を撃ち殺しかねない性格)のおかげと彼は書いているが、本当にそうなのだろうか。

LDCで散々リフレクションさせられてきたからかもしれないのだが、
私は、彼が内省してきたからなんじゃないかと思っている。

誰かに出会う。何かに遭遇する。
そのたびに自分を顧みて言語化する。

それを繰り返してきたから、彼は人生を開拓する方向で歩み続け、「成功」したのではないか。
そう思ってしまうのだ。

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