【論文読んでみた】乳幼児を持つ母親のワーク・ファミリー・エンリッチメント― 媒介モデルによる検討 ―:原(2018)
はじめまして、はるみんです。
このnoteは論文の備忘用に生まれ変わりました。
そのうち論文以外の投稿もするかもしれません。
が、とりあえず論文です論文。初回なので書くことに意義があると信じてみんとす。
ひとことでいうとこんな感じ
仕事によって家庭の質が高まり、家庭によって仕事の質が高まる。
これをワーク・ファミリー・エンリッチメント(WFE)というそう。
似た概念でポジティブ・スピルオーバーというものもあるが、WFEはパフォーマンスを検証する点で特徴があるそう。
とはいえ、従来の研究では、①パフォーマンスの検討が不十分、②家族領域の諸要因を扱った検証が不足、③家族サイクルの視点が欠如している、ということがあり、本研究では出産・育児期の母親に焦点を当てて、家族サポートの観点からWFEの検討を行っている。
研究の目的・仮説
仕事→家庭のエンリッチメント:
家族上のパフォーマンス・満足感と正の関連があるのでは家庭→仕事のエンリッチメント
仕事上のパフォーマンス・満足感と正の関連があるのでは
研究の進め方
「仕事から家庭への発達」「仕事から家庭への感情」「仕事から家庭への資本」の下位尺度を一次因子、「仕事から家庭へのエンリッチメント」を二次因子とする確認的因子分析を実施した。同じ手続きで,「家庭から仕事への発達」「家庭から仕事への感情」「家庭から仕事への効率」を一次因子,「家庭から仕事へのエンリッチメント」を二次因子とする確認的因子分析を実施した。
研究の結果
「家族サポート」と「仕事→家庭のエンリッチメント」「家庭→仕事のエンリッチメント」との間に正の関連
つまり、配偶者の家庭参加は、母親が育児や仕事をするうえで大きな支えになっているということです。家庭→仕事のエンリッチメント:
「仕事パフォーマンス」「仕事満足感」と正の関連
家族と過ごす時間が心の支えとなり、仕事に打ち込め、満足感を得られるということです。仕事→家庭のエンリッチメント:
「家族パフォーマンス」と正の関連を示したが「家族満足感」との関連は得られなかった
仕事で得られた知識やスキルは家庭でも応用できるが、満足感には繋がらない・・・?(つながるとする海外研究もあるそう)
知らないことば
COR理論:Conservation of Resources theory(資源保存理論)
「ヒトは資源を維持・保護・構築しようと努力する。ヒトにとって脅威となるのは、価値ある資源が喪失される可能性、または実際の喪失である」という考え方
・・・わかりませんが。
Chat GPTに高校生でもわかるように教えてもらいました。
資源保存理論(COR理論)は、ストレスに対する人々の反応を説明する心理学の理論です。この理論は、ストレスが個人の「資源」を失うことに起因すると考えています。ここでいう資源とは、物質的なものだけでなく、時間、エネルギー、人間関係、スキルなど、人生を豊かにするものすべてを指します。
基本的な考え方
資源の重要性:人は、自分の資源を守り、増やそうとします。資源が多いほど、ストレスに強くなります。
資源の喪失:資源が減ると、ストレスを感じます。例えば、テスト勉強の時間が足りないときや、友達とケンカしたときなどです。
資源の獲得:新しい資源を得ることは、ストレスを減らすのに役立ちます。新しいスキルを学んだり、支えてくれる人が増えたりすることがこれに当たります。
資源の連鎖:一つの資源を失うと、他の資源も連鎖的に失うことがあります。例えば、お金を失うと、余裕がなくなって友人との時間が減るなどです。
・・・なるほど?
今日は眠いのでここまでです!
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