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【論文読んでみた】企業変革におけるスタッフ部門のチェンジエージェント機能:宮入(2005)

臨月まであと一週間!
ということで、遠出して美味しいものを食べ納めている今日この頃です。

さて、今日の論文はこちら。

宮入小夜子、2005、「企業変革におけるスタッフ部門のチェンジエージェント機能」、日本橋学館大学紀要、第4号、77−86。


ひとことでいうとこんな感じ

人事や経営企画といったスタッフ部門はマージナルゆえチェンジエージェント向きであるとし、具体的にどのような行動を取るとチェンジエージェントとしての役割を果たせるのか分析した論文。

研究の進め方

企業変革のワークショップ参加企業から2名を抽出して、所属企業におけるチェンジエージェント機能について分析。

研究の結果

  1. 経営ツールの活用による変革機会創出:
    本来の担当業務(管理職研修や人事制度改革)の中でこれらの機会を組織改革の中に位置付けている。研修のために変革のキーパーソンとなる人を集めて経営について話し合ってもらったり、外部講師にインサイダーには言いづらい指摘をしてもらうよう依頼したり、次期リーダー候補を社長に耳打ちしたり。

  2. 現場とのコミュニケーションを重視した信頼関係の構築
    トップからの信頼、トップメッセージをライン・メンバーに伝わるよう演出、キーパーソンとのランチ会のセッティングなど。

  3. スタッフ部門と現場を連動させる変革プロセスの展開
    トップメッセージは説明会の実施だけではなく担当者が足を運んでラインに伝えるなど。

  4. トップと現場のパイプ役としての機能の発揮

考察

月並みですが、中の人だからできることと、中の人だからやりにくいことがあるはずで、後者をうまく外部専門家に振り付けできるような中の人が最強なのかもしれないな・・・と思ったり。

知らないことば

なし



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