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小児のブルーライトカット眼鏡はむしろ害悪になる可能性がある件

本日アップされた日本眼科学会の「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見 によると小児(2~11歳)にとっての太陽光は心身の発育に好影響を与えるものであり、なかでも十分な太陽光を浴びない場合、小児の近視進行のリスクが高まるとのこと。

一体、小児からブルーライトを遠ざけようとするのはなぜだろう?個人的な偏見で言うと、肌ヤケのイメージを持ち出して「ブルーライトは恐ろしいです!今すぐ対策を!」という商売をするための宣伝文句にするためとしか思えない。このパターンは健康やダイエットなどの不安や恐怖を煽るテレビショッピングと同じ構図だ。そう考えられる根拠は次の2つだ。

1つ目は、商品を使用する以前に不自由なく日常生活は送れているということだ。ブルーライトカットなどという言葉が一般的ではなかった時代、太陽光に含まれるブルーライトによって生活に支障が出た小児の事例など聞いたことがない(太陽光を浴びてはいけない症状を持つような人は別にして)。

2つ目は、科学的に見ればエアマス1.5と呼ばれる地表に到達する太陽光スペクトルの中でブルーライト(青色光)よりも高エネルギーな短波長側、紫色光の方が危険であることだ。だから「青色光と同様に紫色光もカットしましょう」となるはずなのに、それを訴えるような商品はついぞ聞いたことがない。

この2点をトータルして考えると、ブルーライトカット商品の必要性などまるで感じないなというのが今の率直な感想だ。

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