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「2行エレベーターWW」の作成

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20.12.10. 修正しました

あらすじーー2つ目の「191」ーー

2行・2列のエレベーターの作成をしようと始めた企画で、まずは単純なエレベーターの作成から順々に難しいものを作って行く作戦だった。因みに、2列エレベーターは九段目スタート型の「九四九」と、四段目スタート型の「四九四」両方の図の作成に成功した。

問題は2行エレベーターについてだ。まだ、回転ターン有り最遠往復「191」しかできていなかったので、今回は回転ターン無し最遠往復「191」こと「2行エレベーターWW」について述べる。

2行エレベーターWW

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スライド左図に示している回転ターンの有る「191」は、その機構上、下段飛車が2筋⇄6筋までしか動けなかった。でも、回転ターンを無しにしてやれば下段飛車の可動域を2筋⇄8筋まで増やせるはずで、その方が2行エレベーターと呼ぶに相応しい図だろう。

しかし、図を少し弄ればできるほど甘くはなかった。下段飛車の王手の仕方に制約がかかっていて、歩で支えると歩突きの余詰が発生してしまう。それ故に、往路はOKでも復路の途中で詰んでしまうNG図をいたずらに量産した。そこで、「詐術的2行エレベーターW」を参考にして初形図で五段玉にし、王手を2枚の桂で下支えしたところスライド右図のように呆気なく「2行エレベーターWW」が実現した。いかにもな見た目なので後日修正図を出すことになるだろう。

玉の往復軌跡WW

下スライド左に赤青の矢印で描いているように、玉の往路・復路ともに同じ「WW」形になる図をエレベーターを作り始めた頃から追い求めていた。漸く、一つの成果が出てほっとしている。

画像5

【手順】4手ごとに改行すると玉と飛車が同じ段数で並んでいて綺麗だ
▲1四飛   ▽2六玉   ▲2七飛   ▽3五玉
▲3四飛   ▽4六玉   ▲4七飛   ▽5五玉
▲5四飛   ▽6六玉   ▲6七飛   ▽7五玉
▲7四飛   ▽8六玉   ▲9五銀   ▽同 玉Ⓐ
▲9四飛   ▽8六玉   ▲8七飛Ⓑ  ▽7五玉
▲7四飛   ▽6六玉   ▲6七飛   ▽5五玉
▲5四飛   ▽4六玉   ▲4七飛   ▽3五玉
▲3四飛   ▽2六玉   ▲2七飛   ▽1五玉
▲1四飛   まで33手詰

Ⓐ:▽9六玉は以下の手順で同手数駒余り

33 二行エレベーターWW2-02+ 16手目96玉

  ▲7六飛   ▽8六香   ▲9七歩   ▽9五玉
  ▲6五飛   ▽7五歩   ▲8七桂   ▽同香成
  ▲9六飛   ▽8四玉   ▲7四銀右成 ▽8五玉
  ▲7五成銀  ▽同 角   ▲5二角成  ▽8四玉
  ▲7四馬(下図)まで同手数駒余り

33 二行エレベーターWW2-02++ 16手目96玉

Ⓑ:下段飛車の2筋⇄8筋を実現して2行エレベーターらしくなった

33 二行エレベーターWW2-03 19手目2枚飛車の折り返し

まとめ・今後の予定

回転ターン無し最遠往復「191」改め「2行エレベーターWW」の作成に成功した(後日、修正図を出す可能性アリ)。今後は行列複合エレベーターの作成をする予定だ。

スペシャルサンクス

窪田義行(空気から整えていく 環境派)様:拙エレベーター詰に対して”詐術的印象を与える” という意味合いの心温まる難癖を頂戴致しました。

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