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パンダリーノ2022に行ってきたよ

いい年してこの時期(5月末~6月頭)に毎年日焼けしているんです、ぼく。いびつなかんじで。

顔と両腕の表面だけ焼けているんですね。とってもいびつでしょ。

なぜか。

パンダリーノに参加しているからです!


パンダリーノとは何であるか。

パンダリーノとはイタリアの国民車ともいわれる『フィアット・パンダ』をこよなく愛する人々が集まった、パンダ好きのパンダ好きによるパンダ好きのためのイベントです。

パンダ乗り、をイタリア風にアレンジしたパンダリーノ。毎年5月最終週あたりの日曜日に静岡県浜名湖の渚園・芝生広場で開催されます。

コロナ禍で2020年はあえなく休止でしたが、昨年から復活。今年も感染症対策や台数制限などいろいろ手を尽くしての開催です。

主催のみなさんには本当にアタマがさがります。毎回ありがとうございます。

と、いうわけで今回は画像とともにパンダリーノ2022を振り返ってみたいと思います。何だお前休日は朝から上野の大統領で競馬予想しながらホッピー呑んでんじゃねぇのかよ、とか思わないでほしい。そういう休日がほとんどだけれど時々オモテに出ることだってあるんです。わたしのことは嫌いになってもフィアット・パンダのことは嫌いにならないでください。

広い会場には新旧フィアット・パンダがズラリ

撮影技術が未熟なせいでスケールの大きさがちっとも伝わりませんが、だだっぴろい渚園の芝生広場に200台近くのパンダがズラリ。北は北海道、南は福岡県からずんずんやってきます。

なかにはパンダ以外にもムルティプラチンクエチェントルノー・カングーフェラーリ(!)なども顔を並べます。イタフラ車やマニアックなクルマが好きな人にはたまらない空間ですね。

オーナーのパンダ愛がひしひしと…

ちなみにパンダは初代、2代目、3代目とありますが、いずれも絶滅危惧種といわれています。特に初代は販売時期が1980年~1999年と“ちょっと古い”ことから、コンディションの良い個体が年々少なくなっているのが悩ましい。

ぼくのパンダは28年落ち96,000キロ

左ハンドルで重ステですが車体が軽いのとサイズから取り回しがとにかく楽ちん。特に初代は最近の国産の軽より小さかったりして。

甲州街道や青梅街道を走っているとまるでゴーカートに乗っている気分。キビキビ小気味よい走りが持ち味です。

そしてパンダ乗り全員に共通するのが、なにより見た目が好き、ということです。特に初代はジウジアーロが「最高傑作」と自画自賛(当時)する見事なまでのミニマルなデザイン。直線と平面で構成された機能美の極致ともいえるシンプルさに惹かれます。

同じクルマなのに同じクルマはない感じ
パンダのぬいぐるみを絡める派、多数
前夜のシュラフを干す人も

今年は土曜日からキャンプ泊できるプランも用意されたこともあり、前乗りメンバーも数多くみられました。見ていただければおわかりかと思いますが、意外と積載量あるんですね、パンダ君。

そしてパンダリーノの楽しみといえばフリマやショップ出店。

レコードプレーヤーからはシティ・ポップが
いかにもイタリアテイストな食器ショップ
毎年かならずここでTシャツを買っています
カレーとパスタのお店には長蛇の列

コロナ対策の一環として人が密集するのを避けるために「何時からこれ!」「お次はこれ!」みたいなプログラムはありません。

朝9時ごろからぼちぼちと集まりはじめ、10時過ぎにはほぼ全エントリー車が集合。あとは閉会の16時までみなさん思い思いの時間を過ごすというフリーなスタイル。

はじめて参加したときはちょっと面食らったのですが、こんなに決まりがない、ただパンダ好きが集まってあっちで挨拶、こっちで談笑、向こうじゃマニアック談義、目の前では子どもが犬とじゃれてる、みたいな空間ってふだんなかなか…

とても贅沢な時間だと思うんですよね。

彼らに会うのも一年ぶり!
モトコンポ発見!ちゃんと走ってたよ
眺めてるだけでニヤニヤしちゃいます

のんびりまったりと時間を過ごしているうちにあっという間に15時!閉会時間まであと少しとなってしまいました。あわてて見ていないブースなどをまわりますが、なんとなく感傷的な気分にひたひたと浸りつつ。

味のあるフィルムカメラが売りに出されてました
いまフィルムって高いんですね〜
ああ、このパンダともまた来年!なのか…
ゆるっとした空気が漂う本部
さすが古参のパンダには歴代のステッカーが

このパンダリーノ、初回は2008年とのこと。途中一回コロナで飛ばして13回目の開催でした。ひとつの車種でこれだけ長く続くイベントって、他にあるでしょうか。知らんけど。

なんてぼんやり思いながら後部座席で横になっているといつの間にか睡魔が…

後部座席から運転席を望む、の図

そして16時、無事に閉会となり、そそくさと帰路につく人(ぼくのことですね)後片付けを手伝う人(アタマが下がります)最後まで残って記念撮影する人(来年はぼくだって)などみんなおもいおもいのスタイルでエンディングを迎えたのでありました。

この、おもいっきりフリーな感覚、精神がパンダリーノのいちばんの魅力であり、10年以上の長きにわたり続いてきた源泉なのかもしれません。

さらば浜名湖またくるよ

帰りはびっくりするほどズンドコ渋滞で、16時に浜名湖渚園を出たぼくが江東区の自宅に到着したのは22時。途中2回休憩入れて6時間というのはちょっと記録的なタイムではありますが、決して不快じゃなかったです。ちっともしんどくありませんでした。

と、いうわけで来年もまた、パンダリーノ2023にはりきって参加するつもりです。そのためにも自分と愛車のコンディションにはいっそう気をつけなきゃな、と思う今日この頃です。

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