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人生は「その時はそれでいいと思った」ことの連続で成り立っている

自分も含めて、人は「他人事」になるとものすごく客観的になり、至極当たり前であり、本質的なコメントをすることができる。

「なんでそんな馬鹿なことを・・・」
「もうちょっと、うまくやりようがあったでしょう」

という感じに、途端に評論家となる。

さらに、自分自身の行為ですら、ある程度時が経ってしまえば、

「なんで、あんな馬鹿なことしたのかな?」
「どうして、こっちを選んだのかな?」

と客観的視点で振り返り、当時の決断を後悔する。

でも、誰もがその瞬間は「それでいいと思った」から、その道を選択している。人生とは、その瞬間に下した「最良の決断」の積み重ねでできあがった「最良の結果」ではないだろうか。

黒澤明監督の「七人の侍」のハリウッド・リメイク「荒野の七人」でこんなシーンがある。

悪の頭領が小さな村を守る用心棒のスティーブ・マックィーンに「どうしてこんな村を守るために戦うんだ?」と尋ねる。

What I don't understand is why a man like you took the job
in the first place, hum? Why, heh?
「どうしてお前みたいに腕のいい用心棒が、こんな仕事を請けたんだ?」
I wonder myself. 「俺にもわからない」
No, come on, tell me why. 「理由があるだろう?」
It's like this fellow I knew in El Paso.One day, he just took all his clothes off and jumped in a mess of cactus.I asked him that same question, "Why?"
「むかし、エルパソの村で、裸でサボテンに飛び込んだ男がいて、俺はどうしてそんなことしたんだって尋ねたんだ」
And? He said, "It seemed like a good idea at the time."
そいつはなんて? 「その時はそれでいいと、思った」って。


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