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【俳句】わかれの乳房 5句

わかれの乳房

  雪しげき夜に肉体まとう君のゐて
  赤裸々に吐く息の闇の花びら冬の恋
  めいっぱいに身の詰まりたる蟹の爪
  おわかれの乳房たわわにみのりけり
  この恋も山茶花散りおえるまで


定型と自由律がまざっています。五七五を意識しつつ結局そうなれなかった句もある、ということかなあ。

「蟹」は夏ですが、「ずわい蟹」「たらば蟹」などは冬の季語。
3句目の「蟹の爪」はおせちの鉢盛のあれ。
じつはこの句、NHKで再放送でやってた「阿修羅のごとく」にでてきた表現のほぼパクリ。 向田邦子さん、すいません。

無季もありますが、みんな冬。波乱の冬でした、ということです。

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