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俳句 月と猫と酒と 5句

  月照らす唯我独尊猫五歳

  膝猫の指酒なめて十三夜

  戦いの春を待ちてや猫の伸び

  おぼろ夜の屋根ゆく猫と目があいて

  十五夜に猫をみにくるひとのあり


 いままでに飼った生き物は犬二匹、鳩一羽、チャボのつがい、ウサギの夫婦、屋根から落ちてきた雀、亀二匹、それに猫二匹。現在いるのは亀一匹。最初の猫は十年くらいで、弱ったかなぁ、と思ってたらいつのまにかいなくなっていました。つぎのは3年目の春に家出。いろいろ飼ってきたけど、猫との関係が心に多く残っています。そんな二匹の猫との思い出を句にしました。

● 1句目。猫もこれくらいの年になると揺るぎないものがあります。
 不惑の年ともいえます。

● 2句目。もうちょっととしがいきますと酒の味もおぼえます。
 そういえば、漱石の猫はビールでしくじりましたね。

● 3句目は春の発情期前の猫。臨戦前のストレッチです。

● 4句目。2階の部屋でウイスキーを飲んでたら、窓から見えました。
 何をしに行くかは分かっていますがとめられません。当時、不妊手術は
 一般化していませんから、困ったことになるのは目に見えているんです  
 が・・・これは家出猫のほうです。

● 5句目。もちろん異性。猫をさかなにお酒を飲みました。こんなにながい  
 つきあいになろうとは。
 


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