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【俳句】不可解な姉(改訂)5句 

☆以下の句を改作しました。
 不可解が増えてゆく姉冬の恋(2句目)
 無責任に城そびえ姉孕む春(5句目)
☆2句目は「チズ」さんの
 北風やドラグストアのルージュ買ふ
 
を読むやいなや改作衝動が起こりました。 

 脱ぎ捨てのブラに冬の日あたりけり
☆不可解がまた増え除夜の濃きルージュ
 蜜柑剥く姉のしずくを盗聴す
 湾わたる風の立春姉笑う
☆春ショール姉は孕みて嫁ぎけり


冬のある日 唐突に姉は別の女になる
ふるまい 表情 口調 
いたるとこに不可解がまき散らされる
それはどこか妙に甘ったるい官能だ
しかし無情の春が訪れ 姉の謎は解け
ミステリーは平凡におわる

思春期の入り口にある種の男は姉なるものを夢想する。
悲しきシスコンの句です。

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