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俳句 城のある町にて-冬-10句



  夕千鳥河口に海にとび交ひて
       
       冬凪にほどよき高さやこの天守

  冬のはため息を咎めしひとなりき

  つわぶきのごとく生きたるひとの家 

  小春日や草書の文字のなつかしく

  金目鯛煮られて皿の錦なり

  煮凝にこごりや別るることは常なれど

  わするるなと大名小路だいみょうこうじの寒椿

  虹立ちて片えを湾に冬城下

  長き橋わたりおえれば冬の海


#俳句連作

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