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前世がナチスドイツの空軍パイロットだった記憶を持つ人の話

前世について調べていると、第二次世界大戦の前世の記憶を持つ人の中でドイツの軍人だと思われた人のケースを見つけましたので、私の備忘録も兼ねて今回紹介することにします。

<参照・引用>
『前世療法(ブライアン・L・ワイス)PHP文庫』
『前世を記憶する子どもたち2 ヨーロッパの事例から(イアン・スティーヴンソン)日本教文社』

前世がナチスドイツの空軍パイロットだった人のケース①前世療法で前世を思い出した女性

『前世療法(ブライアン・L・ワイス)PHP文庫』参照。この本はワイス博士が催眠治療を通して現代科学では証明できない輪廻転生の世界を紐解いていった記録ですが、彼の最初の患者であるアメリカ人のキャサリンが語った一つの記憶はナチスドイツの空軍パイロットでした。ドイツ空軍(Luftwaffe)は、1935年から1945年までの期間にナチスが持っていた空軍。その前世を見たキャサリンによると自身は金髪碧眼の35歳の男性パイロットであり、鳥の翼のマークが縫い付けられたジャケットを着ていました。彼は任務として飛行機に乗っており、イギリス軍、アメリカ軍を敵として戦っていたのです。彼には妻とエリックとマーゴットという金髪の息子と娘がいて、妻はキャサリンの知らない人でしたが、娘のマーゴットはキャサリンの今世の親友と同じ笑い方でもしかしたら彼女だったのかもと思われました。そしてキャサリンは自分(前世)を思い出していくのですが、不穏な時代に生きていてドイツの政治は深刻であること、戦争は嫌いだが、自分の愛する祖国のため任務は果たさないといけないと言いました。ワイス博士がキャサリンに先ほどの場面に戻るように言うと、再び戦場の場面に戻り、そこで彼は自分たちは無駄死にする、権力者に振り回されて皆んな気が狂っていると繰り返しました。そして次の場面では、彼が死ぬところでした。キャサリンは呼吸は早くなり、火から逃げ、心臓が撃ち抜かれたように痛みだした後、呼吸はやわらぎ最後には安らかになり、霊魂に戻っていきました。

前世がナチスドイツの空軍パイロットだった人のケース ②前世を語った子ども

『前世を記憶する子どもたち2 ヨーロッパの事例から(イアン・スティーヴンソン)日本教文社』 参照。この本ではイアン・スティーブンソン博士が輪廻転生を紐解く貴重な研究を行った報告書ですが、1972年12月29日にイングランドで生まれたカール・エドンも第二次世界大戦で戦死したドイツ空軍のパイロットだった記憶を持っていました。キャサリンは大人で前世療法によって記憶を思い出したのに対して、カールは子どもです。彼は2歳の頃に自分は飛行機で窓に突っ込んだと話し始め、その後、イングランドを空爆している際に墜落したと語りました。絵が描ける年齢になると、鷲がついた鉤十字の絵と操縦席の計器盤を正確に書きました。彼の前世の名前はロベルトであり、23歳で19歳の金髪の痩せ型の婚約者がいたと言います。カールはドイツに関する番組を見た際に、制服の正しい位置に記章がついていないことを指摘したり、ユダヤ人の強制収容所の映像を見た際は、飛行機の基地はこの近くにあったなどと語りました。

カールは、ドイツ人のような特徴を持っていました。例えば、以下です。

・茶色の髪を持つ直系の家族とはカールは異なり金髪碧眼だった
・濃いスープとソーセージを好んだ
・右手を挙げて直立不動の姿勢を取ったり、ドイツ軍の直立歩調行進も行った
・ドイツに対して強い愛着を見せドイツに住みたいと言った
・学芸会で演じる際にドイツ人の役があった際は手を挙げた
・カールは綺麗好きで服は着崩さずきちんと着ることを好んだ
・右の鼠蹊部に過度に色素が沈着した盛り上がった母斑を持って生まれた(カールは墜落した際に右足を失ったと発言したが、この母斑と関係があるのではないかと両親は考えていた)

両親はカールの態度を否定せずに前世を話すことを促しましたが、前世研究の取材の記事が地元新聞で取り上げられてから容赦なくクラスメイトからナチ、ドイツ野郎と言われ残酷なまでにいじめられることになったと言います。そうしたことからカールは10歳くらいには前世について話すのをやめ、また学校に行くのを嫌がりました。しかしながら、大人になってからイアン・スティーブンソン博士が再度彼を訪問した際、彼の前世の記憶はほとんど薄れてしまい真相を突き詰められず未決となりました。それに、その後事件に巻き込まれて本人は殺害されてしまったのです。

最後に

2つのケースどちらもとても興味深い話でした。他にも東南アジアで日本兵士の記憶を持ったまま生まれた子どもの話もあります。その子どもは日本食を好み、日本人のように振る舞ったと言います。強烈な出来事はなかなか忘れないように、悲惨な記憶を持つ場合ほど前世を覚えているようです。第二次世界大戦時は8500万人もの死者を出したと言います。戦場で戦った軍人は常に死と隣り合わせですが、その中でも多くの軍人は誰にも看取られず、故郷の妻や子どもなど大切な人を残したまま一人で死んでいきました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

白狼(はくおう)ちとせ🐺

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