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[my camera] Nikomat FTn

こんばんは、薄明です。今回も手持ちのフィルムカメラの簡単な紹介と、そのカメラで撮った写真を何枚かあげていきます。これはその第4弾です。過去のシリーズはマガジンから辿れます。

今回はNikonのフィルムマニュアル一眼レフカメラのNikomat FTnです。

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Nikomat FTn

Nikonのカメラで、いわゆる大衆機として普及したもののようです。ニコマートと発音します。輸出モデルは商標の関係なのか、Nikkormat(ニッコールマート)という名前になっています。銘板もそれぞれ「Nikon」ではなく、「Nikomat」「Nikkormat」となっているのが最初見たとき不思議で、なにやらNikonの偽物なのだろうかと思ったのを覚えています。しかしれっきとしたNikonのカメラであり、その頑強さや安定した性能には私は並々ならぬ信頼をおくようになったのでした。

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持っているこのFTnというタイプは、1967年(昭和42年)10月に発売されました。最初のFTというのはその二年前に出ており、さらに間にモデルチェンジを挟んでいるというスパンの短さです。カニ爪がついていれば、いわゆるNikonのガチャガチャで露出計(指針式)を使用できます。

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(写真左上がNikomat FTn。右がNikomat EL、左下がNikon New FM2です)

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シャッタースピードは1/1000までですが、この設定場所が面白い。通常軍艦部にあるダイヤルを回すことが多いのですが、レンズマウントの根元にシャッタースピードリングがあり、回して設定するのでした。初めての体験で面白い。ただ、絞り環の操作と場所が若干近すぎるため、Nikomatでも電子シャッターのNikomat ELや、Nikomat FT系の後継であるFMシリーズは、多く見られる軍幹部のダイヤルに変更されていきました。

ほかにこのタイプのリングなのはOLYMPUSのOMシリーズでしょうか。私の持っているOM-1は少なくとも同じです。OLYMPUSのレンズは、その操作感を考えた設計になっているのか絞りはレンズの先の方にあります。いずれも慣れればそのようなものですが。

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シャッターの感覚は、ガションという感じです。重く切れ味のある刃物が多重に振り下ろされるような音がします。下の写真で分かりにくいかもしれませんが、縦走りの金属幕です。

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私がこのNikomat FTnで最も推したいのは、その頑強なボディです。鉄の塊だぞと言わんばかりのがっちりムキムキなボディです。その分重量はなかなかのものですが、暴漢に襲われたら最悪武器になるくらいの強度はあります。(カメラをそんな風には使いたくないですが) 私が持っているNikomat FTnはBlackとSilverの2台ですが、特にブラックの黒々とした力強さは惚れ惚れします。あとフィルムカウンターが丸窓なのが、個人的な大変推しポイントです。めちゃくちゃかわいい。

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入手したのは実はいずれもジャンク品として売られていたものでした。黒はオークションサイトで、銀は前にキタムラのジャンクコーナーで見つけました。いずれも汚れは中々のものでしたが、分解などはできないものの清掃そのものはきれいになっていくカメラが楽しくて、ついやりたくなってしまいます。モルトも交換していずれも使用可能です。が、露出計だけは不安定です。電池を入れれば動くのですが、たまにものすごく暴れるので基本露出計はないものとして扱っています。そのあたりがジャンクたるゆえんなのかもしれません。しかしフィルムカメラ初期に入手したのが黒のニコマートであったので、この機種にはFM2などとはまた違った思い入れがあります。リーズナブルなものを評価しがちな私であります。

Nikon Fの廉価版として認識されていますが、そのサブ機として十二分に能力を発揮できる、していたカメラだと思います。しかしながら非常に安い。ジャンク品で買ったとき1,500円~2000円でしたが、普通に動くのが5000円程度で売っています。値上がり傾向にあるフィルムカメラですが、今でもそれくらいで入手可能なので、重さをその力強さと考えられる方は一度手に取っていただきたいです。

Nikomat FTnで撮った写真

以下、クリックすると原寸で見られます。Nikomatで撮った写真、というよりニッコールレンズで撮った写真となるわけですが。その辺りはカメラの大きさ、重さ、操作感、モチベーション、いろんなものの結果が出ているのが写真だと思うので、やはりこのシリーズはカメラごとでやっていこうと思います。ご承知おきください。(なのでNikonのカメラシリーズはなおさら似たような写真ばかりになるかもしれません)

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Nikomatを購入したのは年の瀬でした。最初のフィルムはフジ業務用100で、クリスマスカラーの写真が何枚もありました。2018年末です。

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お店スキャンなのでか、フィルムの特徴なのかわかりませんが、このころの写真は結構こってりとした色合いだなあという印象があります。

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ジャンボボウルが解体されてしまったときの写真です。寂しい。ラウンドワンはありますが、ここはここでなんとなく好きでした。

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年が明けて、雪が降った時の散歩にて。ツバキに積もる雪。当時の私はこの写真を見て詩を寄せていました。

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錆トタンに古い看板のコンボで私の好みです。

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確か開放で撮ったらこんな感じのほわほわとしたマンサクになりました。マンサク、だと思います多分。ここまでの3枚は2019年のC200。

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ここからlomography ealgrey 100のモノクロフィルムです。桜のころですから、4月ですね。

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兼六園、逆光にて。

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影しか見ていなかった、このとき。

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お見送り。使用レンズがうろ覚えです。フィルムはメモしていないと何のレンズを使ったか思い出すのは難しい。この画角は50mmではないと思うので、35mm F2.8かAuto 28mm F3.5か…もしかすると角の周辺減光からして28mmの方だったかもしれないですね。

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夏の弁天島。思い出深い土地です。Kodak Ultramax 400を初めて使うにあたって、夏の能登を、特に住んでいた地域を撮りたくてひとり向かったのでした。

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陽が落ちていくまで海沿いを撮って歩いたのですが、お気に入りの写真が何枚も撮れました。

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釣りびと。

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ここからはよくお世話になっているカメラ屋さん主催の野々市フォトウォークに参加したときの写真が二本分あります。使ったフィルムはlomography 800 Color Negativeと、Kodak GOLD200です。カメラを一台持ってきてねと言われたので、その時の気分でNikomatにしたんでした。

最初、布市神社にて。

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横たわる横

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800は初めて使いましたが、パッケージの色である緑が特徴的な印象があります。

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ここからKodak GOLD200です。

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皆さんのカメラを撮らせて頂いたり。というのも、終了の時間になるとフィルムは残っていても強制回収というルールだったのです。GOLD200は撮り切れていない!ということで皆さんのカメラを撮ったりしていました。最終的に36枚撮りきってお渡ししました。

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ランチをして解散だったので、グリーンカレーを食べました。この日レンズは3本(35mm, 50mm, Micro55mm)だったようです。

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と、カレーまでの写真はブラックのNikomatFTnでの写真です。シルバーを入手したので試写の2020年冬。この日が転倒して怪我したのとレンズを破損した日です。いつもの場所から。

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フィルムはLomo400CNで、青が際立っている印象を受けます。Ultramax400と似ていますね。

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ひとり手取フィッシュランドに行って写真を楽しんできました。それだけだとあれなのでいくらかお金は落としてきましたが、ここは入場料がいらない遊園地なのでみんなも一緒に写真撮りに行こう…。

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昔からあるあまり大きすぎない遊園地ってなんか好きなのですよね。

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この日は週末だったので結構家族連れが多かったので、あまり写り込まないように気を付けて撮影していました。

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帰り際の一枚。以上です。

あと、だいぶ前の日記ですがNikomatを購入したときの記事がありました。以下です。

最後にNikomat FTN - Flowers'Children

これからも黒・銀関わらずそのタフなボディで楽しんでいきたいですね。

それでは、よき写真生活を。

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