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「年を重ねることはおもしろい」

「年を重ねることはおもしろい。苦労や不安の先取りはやめる」吉沢久子著 さくら舎

 今までに、吉沢久子さんの書かれた本を何度読んだだろうか。人生で何か悩み事があるといつも優しく励ましてくれる大先輩のようだった。
 先日、珍しく体調を壊し、「年を重ねる」って、これからどういうことが起こるのかな・・・と、以前にも読んだこの本を改めて読んでみた。
 著者の吉沢久子さんは、101歳で亡くなるまで多数の本を書かれた。
義母も夫も介護して見送り、一人暮らしになってからも「いかに人生を楽しく生きるか」、世代を超えて多くの読者に身をもって示してくれた方だと思う。
「年を重ねることは面白い」は95歳の時に書かれた本だ。

60代までは元気いっぱい、家事に仕事にと忙しく駆けまわり、70代前半までは外国旅行に出かけてもずいぶん歩いていましたが、さすがに75歳をすぎると、ちょっと歩きすぎかなという日には疲れるようになりました。
(ふ~ん、なるほど・・・。元気な人でもそうなるのかな・・・。)
起きてもいないことを心配しない
この年齢でひとり暮らしをしていると、「さびしくありませんか」などと同情されたり、親戚からは「その年になってまだ家事から解放されないのか」などとあきれられています。
確かにまったくさびしくないといえばうそになりますが、だからといって、いちいち寂しがっていても仕方がない。それよりもひとりでいることの自由を楽しもうという気持ちでいます。

(なんか、わかる気がするな~。70代までお義母さまやだんなさまの介護をしてこられた方だからこそそう思われるのではないだろうか。つい、我が身に照らし合わせてしまう。とはいえ、我が家は義母は施設でお世話になっているし、夫は今のところ私より元気なので、吉沢久子さんとはかなり違うけれど・・・。)
「夢中になれる何かを見つける
心豊かで明るく年を重ねるためには、心のよりどころになる自分だけの世界を持つのがいい。・・・自分を高めることができ、それさえあれば満たされて退屈しないというものがひとつでもあれば、それは何にもかえられない心の財産になります。」

(そして、食事のこと、健康のこと、日常のこと・・・。著者自身が実践している事なので、わかりやすく説得力がある。)
「ひとり暮らしは夫からの贈りもの」と考えられる著者はすごいと思う。

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