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身の回りの言葉を令和的にアップデートしてみた。/コピー部連載【vol.1】

言葉の新連載、はじめます。

コピー部より、いよいよはじまりました新連載。準備期間は1年半!この日のために、こつこつネタをつくってまいりました。では、一体どんな連載かというと…昭和的なコトバを、令和的価値観でアップデートしてみました。(厳密には、「昭和な言葉」だけではありませんが。)

というのも、言葉を生業としている私たちは、時代の空気には結構敏感です。この言葉を使うと、誰かを傷つけるかな?とか、企業が発信する言葉としてふさわしいのかな?とか、これ言っちゃったら炎上するかも!とかとか。そんな意識で日頃から言葉と向き合っていると、いまどきの価値観に追いついていない言葉が結構あることに気づくのです。

その言葉のせいで、コミュニケーションに違和感を感じてしまったり、すれ違いが生じてしまっては、もったいない。もしかしたら、言葉をアップデートすることで、停滞した社会を変えることもできるのではないか。そんな大それたことまで野望として掲げながら、身の回りにある古き悪しき(?)言葉たちを、私たち視点で勝手にアップデートしてみることにしました。

まずは「時代錯誤な言葉」を探すことから。

やはり言葉は生もの。デスクで構えていてはなかなか見つからないものですが、普段から意識して生活していると、意外とあちこちに「怪しい言葉」は転がっているものです。

例えば、ある日のネットニュース。「未利用魚を地元の寿司店や居酒屋がメニューとして販売!」みたいな記事があがりました。あったあった、怪しい言葉!「未利用魚」って、あんまりじゃないですか?

「未利用魚」とは、漁獲量が少なすぎたり、魚体のサイズが不揃いだったりするため、市場に出回らず、低い価格でしか評価されないお魚のこと。味にはなんら問題のないものが多いのだそう。なので、そんな未利用魚を積極的に活用して、最近では学校給食の食材になったり、飲食店で提供されたり、サブスクなんてのもあるそうです。

サステナブルな社会をめざすためには、とてもいい取り組みだと思うのですが、ここで気になるのは、「未利用魚」という呼び名。だって全然おいしそうじゃない。これを言い換えるだけで、もっと世の中に拡散できたり、食べたい!と感じてくれる人も増えると思うのです。

言葉をアップデートすることが、
SDGsへの取り組みになるかも?!

みなさんご存じの通り、SDGsには17の目標が掲げられています。先ほどの「未利用魚」ですが、この言葉を言い換えることで、いままで市場に出回らなかった魚の活用が活発化 →14番目の目標「海の豊かさを守ろう」に貢献できるかもしれない。

多様な価値観が認められる時代だからこそ、コピーライターの視点と技術で、世の中の言葉を(勝手に)どんどんアップデートしていきたいと思います!※「未利用魚」も、もちろんアップデート済です。どんな言葉に言い換えられたか、後日ゆっくりご紹介します。ご期待ください。

最後にメンバー紹介。

私たちは、博報堂プロダクツ コピー部に所属する女性コピーライター3人で活動しています。わたくしナナオと、ナミオカ、ヒラハラ。20代~40代と年代も幅広く、それぞれの価値観を持った3人が、あーだこーだとマイペースに、真剣に言葉を磨いています。ぜひみなさまも、ゆるりとした気分でお付き合いいただけると嬉しいです。

書いた人:ナナオ

次回から言葉のアップデート開始!初回は「養殖」。


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