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【博物館ニュース】尾形光琳が描いた《冬木小袖》の修理が完了! 初展示されています@東京国立博物館

以前、初音ミクとコラボしていた《冬木小袖》が、修繕を終えて東京国立博物館(トーハク)に帰ってきました。現在、本館2階に展示されているので、写真だけ添付しておきたいと思います。

以前、展示されていた、冬木小袖を着た初音ミクをプリントしたタペストリー。イメージが湧きやすいので添付しましたが、現在は展示されていません……と思っていたら、本館右翼の階段スペースに飾ってありました。

2020年コラボ時の「〈冬木小袖〉ミク」の大型タペストリー
2020年コラボ時の「〈冬木小袖〉ミク」の大型タペストリー(部分)

通称『冬木小袖』の登録名称は、《小袖 白綾地秋草模様》です。

京都の画家・尾形光琳は、宝永元年(1704)江戸へ下向しました。そしてパトロンとなる深川の材木商冬木屋に滞在します。当時は、裕福な商家の女性たちの間で有名画家に描かせた描絵の小袖が流行。本小袖は、世話になった冬木屋の奥方のために描かれたと伝えられます。

解説パネルより

ところで冒頭で挙げた初音ミクが、冬木小袖と合わせた“帯”は、実在するものなんですかね? トーハクには、常に5〜10点くらいの着物が展示されていますが(歌舞伎衣装も含む)、そういえば帯ってないよなぁとも。まぁ収蔵しているけど展示はしていないのかもしれませんし、帯までは……収蔵できません……ということなのかもしれません。

ということで、《冬木小袖》についてもっと知りたい方は、トーハクの東洋館にあるミュージアムシアターで上演されている『冬木小袖 光琳が描いたきもの 〜天才絵師のオートクチュール その誕生と再生の物語〜』を見ると良いかもしれません。


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