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超絶技巧の根付コレクション @東京国立博物館

東京国立博物館(トーハク)の、故 高円宮殿下が妃殿下とともに蒐集された「高円宮コレクション」が先週入れ替わりました。

改めて根付とは、印籠や巾着、煙草入などを腰に提げるときに用いる留め具です。巾着などから伸びる紐にくっつけて使うもので、その根付を帯に引っ掛けて、巾着などが落ちないようにします。

ただし、高円宮殿下や妃殿下が印籠を腰にぶら下げて街中を歩いていたかといえば、そんな経験は何度もなかったはずです。それでも根付をコレクションしてしまったのは、緻密な造形やかわいらしさに魅了されたからだと思われます。

ということで、それほど語ることもないので、8月20日まで展示される根付の中から、写真に撮っておいた、気になったものをここに残しておきます。

《人鳥》平賀胤寿作・平成9年(1997)・高円宮コレクション H-4641-169
《子雀》木村静作・平成5年(1995)・高円宮コレクション H-4641-148
《孵化するヤモリ》スーザン・レイト作・平成9年(1997)・高円宮コレクション H-4641-247
《フクロネズミ》スーザン・レイト作・平成14年(2002)・高円宮コレクション H-4641-250
《梟》小野里三昧作・平成14年(2002)・高円宮コレクション H-4641-200
《狐僧》アレクサンダー・デルカチェンコ作・平成14年(2002)・ 高円宮コレクション H-4641-217
《子犬》山田洋治作・平成2年(1990)・高円宮コレクション H-4641-190
《子犬》山田洋治作・平成2年(1990)・高円宮コレクション H-4641-190
《毛づくろい》高木喜峰作・平成7年(1995)・ 高円宮コレクション
《兎》村松親月作・平成3年(1991)・高円宮コレクション H-4641-142
《飛翔》高木喜峰作・平成7年(1995)・高円宮コレクション H-4641-63
《仙人と唐子》東声方作・平成10年(1998)・高円宮コレクション H-4641-131

下の《白河夜船》は、前回に展示されていたものです。

《白河夜船》高木喜峰・1994年・高円宮コレクション

以上、作品名や作者などを判別できないものがありますが、どうしても知りたいという方は、下記の作品リストと照合してもらえればと思います。

以下は高円宮コレクション以外の根付です。高円宮コレクションの専用部屋の近くにある、浮世絵の部屋の一画に展示されています。

《足長牙彫根付》江戸時代・18世紀
《彫工牙彫根付(ちょうこう げちょうねつけ)》明治時代・19世紀
《彫工牙彫根付(ちょうこう げちょうねつけ)》明治時代・19世紀

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