How do you explain this in English?〜こんな授業があるんです@白馬高校〜
ただ今、夏休み中ではありますが…
書き溜めていた記事をちょこちょこ出していきたいと思います。
さてさて、今回は、英語の授業について。
【観光英語】ってどんなことをするの?
白馬高校には【観光英語】という興味深い授業があります。観光業が盛んな白馬。その特性に合わせた学習内容です。
2年生の選択科目で、基本的には50分の授業時間を半分ほどに区切って、前半は反応力トレーニング、後半はリスニング力を伸ばす活動が用意されています。
How do you explain this in English?
日本文化にまつわるもの、日本特有のもの。
たとえば、ランドセル、まねきねこ、仏壇、民宿、ふぐ、居酒屋。
みなさんは、英語でどのように説明しますか!?
ムラミが顔を出したこの日は、
日本のものを英語で説明してみよう!
ということで、クロスワードゲームをしていました。
クロスワードパズルの遊び方は次のとおり。
まず、ペアをつくって、それぞれがクロスワードパズルを持ちます。
ふたりのパズルを見てみると、、、
Aさんの空欄部分、Bさんのパズルにはその単語が書いてある。
Bさんの空欄部分、Aさんのパズルにはその単語が書いてある。
つまり、同じクロスワードパズルを持っているけれど、互いに空いている箇所は異なり、自分の空欄部分の単語をパートナーは知っていることになります。
たとえば、Aさんの空欄部分の単語、正解が【ONSEN】だとします。
Bさんの紙には答えの【ONSEN】が書いてあるので、Aさんが正解にたどりつけるよう、英語でヒントをだしていきます。
生徒の様子を見てみると
・hot water
・public bath
・we have many in Hakuba
など、片言英語をあれこれ駆使しながら、ヒントを出していました。
まあ、温泉であれば、hot spring の一言で終わってしまいますが…。
面白かったのが、Izakaya(居酒屋)を説明していた生徒のヒント。
this is a kind of restaurants but we cant' go there… because they serve alcohol… usually サラリーマン go after their work
うん、なるほど。
ペアを組んだ生徒は、最後のサラリーマンのくだりで正解を導き出しましたね…苦笑
伝えたい!!もどかしい思いが語学を伸ばすきっかけになる
生徒の知っている英単語の数は限られているし、説明力もつたないものです。
先生方もヒントを一緒に考えたり、よりよいヒントを出せるようにアドバイスしたり。
「あ〜、もう!これなんて言うの?」
「この単語、むずっ!先生ならどうやって説明する?」
「うまい説明できなーい」
頭を抱えながら、上手に伝えられないもどがしさを感じながら、それでもみんな一生懸命取り組んでいました。
この「もどかしい」という思いが、語学学習の動機づけになったりもします。
英語にしろ、中国語にしろ、
フランス語にしろ、
言語はコミュニケーションツールのひとつ。
伝えたいことがなければ、
相手がいなければ、
その力が伸びることもありません。
日本の英語教育って、そのあたりのことがごそっと抜けているような気がします…。
これからの観光業に必要なのは英語力だけじゃない!?
ここからは、ムラミの個人的な考えになりますが…。
私が世界を旅して強く感じたこと。
それは、、、
みなさん、自国のことを本当によく知っていらっしゃる!
そして、、、
どこに行っても日本のことをいろいろと聞かれる!
でした。
日本人のもつ宗教観、神道のこと、男女平等化の現状、働き方、政治のこと。
想像以上に、世界の人たちは日本のことに興味津々でした。
深いところまでつっこまれ、
言葉につまることもあり、
自分の国のことなのに知らないなんて…と恥ずかしい思いを何度もしてきました。
私たちって、日本のこと、日本人のこと、日本文化のこと…あまりにも知らなすぎ!なのではないでしょうか。
これにはまあ、いろいろと要因はありますが。。。
世界から多くの観光客が足を運ぶ白馬。
もちろん「ジャパウ」を求めてくるお客さんも多いけれど、同時に、「日本」を感じたいお客さんもたくさんいるのではないかと思います。
そうした中で必要になってくるのは、英語でおもてなしをするだけでなく、
日本や地域のこと、
その地域に根付いている文化や慣習、人々の暮らし、動植物の生態系、
受け継がれてきた想いなどを理解した上で、もてなす力
なのではないかな、と思います。
深い体験をすれば、人の満足度もあがります。思い出も色濃くなります。
白馬高生にも、そうしたことを踏まえて、観光について学んでいってほしいです。
以上、観光業について全くのシロウトであるムラミの勝手なひとりごとでした。
せっかく白馬にいることだし、もちっと勉強しようかな…
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