ヒトの白目はコミュニケーションのためにある!?~校長先生の講話から~
今日から2学期が始まりました。
久しぶりに登校した生徒たち。
日焼けしていたり、髪型が変わっていたり。
小学生くらいだと、夏休み後にぐぐーっと成長した姿が見られるけれど、高校生もまだまだ成長期。
顔つきが何だか大人っぽくなったように思います。
さてさて。
今回も校長先生の講話をお届け。
ゴリラと人間の目。違いはどこだ?
スクリーンに映されたゴリラの画像。
校長先生は、それを見せながら、
ゴリラと私たち人間の目。
どこがちがうでしょうか。
と生徒たちに問いかけます。
しばらくして校長先生が指摘したのは、白目の割合。
おおっ!本当だ!
ゴリラは真っ黒だけれど、人間は白目の割合が多い!!
ではなぜ、人間は、白目の割合が多いのでしょう。
悟られないため vs やりとりをするため
人間を除く動物はゴリラ、チンパンジーなどの霊長類も含め、白目の部分がほとんどありません。というか、正確には、隠れている状態なんだそうです。
それは、厳しい自然界で生き残るため。
白目が常に見えている状態であれば、自分の位置や自分がどこを見ているのかを容易に悟られてしまいます。
また、視線の先にあるエサを横取りされてしまうことにもなりかねない。
白目が出ているって…とても危険なことなのですね。
では、人間の場合は…と言うと。
白目を多く見せることで、相手に何を見ているのかが分かるようになっています。
・あなたのことを見ています
・あんたのことを心配しています
・あなたのことを大切にしています
・あなたのことを信じています
口だけでなく、目や表情で感情を伝える。
「目は口ほどに物をいう」…ですね。
さまざまな感情を相手に見せるため、
コミュニケーションを豊かにするため、
「人間らしさ」として進化してきたわけです。
耳と目で聞き、頭と心で受けとる
私自身が「教育」と関わってきた中で思うこと。
それは、
「聞く」がすべての基本であり、とても重要な力である!
ということ。
耳だけでなく目とおへそを話し手に向けることで、脳の『聞くモード』を全開にし、頭で考えながら、心で感じながら聞く。
小学生であろうが、高校生であろうが、大人であろうが、人と人が関わり合う中で大切なものは変わりません。
私たち人間がたどった、白目の進化。
さまざまな場面で、大切に生かしていけるといいですね。
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