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なぜママ友の集いは気疲れしてしまうのか

先日、長男のプリスクールのママたちとランチをする機会がありました。長男は現在インターナショナルスクールへ通っているので、メンバーは外国人ママ3名、日本人ママ3名の計6名でした。

バンコクはご存知の通り日本人がとても多く住んでいるので、インター校へ通っているといっても、クラスメイトの半分くらい日本人だったりすることもしばしば。

長男はK1(年少クラス)から今の学校に入ったので、ナーサリーやその前からずっと通っているメンバーに新たに仲間入りをして、もうすぐ学期末を迎えようとしている時期でした。

インターナショナルスクールといっても、親の英語力は必須ではないので(少なくとも長男の通う学校は)、私レベルの英語力でも先生とコミュニケーション取ったり、クラスメイトのママたちと世間話をしたりするくらいは何とかなっているかなと思っています。

積極的にインターナショナルなコミュニティに参加する日本人ママはやはり英語が堪能な方々も多いです。子ども同士で遊ぶ際も(日本人同士だとしても)なるべく英語を使って欲しいと考えるようです。英語を学ばせたいと思いインター校へ通わせているのなら、当然かなと思うところもあります。

外国人ママも含めて全体で話すときはもちろん英語、日本人ママ同士で話すときは日本語、といった風に会話は進みました。話題は学期末に行うショーの話や、その日も参加しており最近新しく引っ越してきたファミリーの話など、約1時間半ほどでランチは終了しました。

結果、何があったわけでもないのですが、帰ってから家事なども積極的にしたくないほど、ものすごーく疲れてしまいました。精神的な疲れって、肉体的な疲れ以上に尾を引きますよね。歳を重ねてくると尚更。

せっかくなので、何故こんなに気疲れしてしまったのか原因を、自分なりに分析してみることにしました。笑

1.英語のハードルがあり日本語での会話よりも疲れてしまう

はじめは、気疲れの原因のほとんどはこれだと思っていました。もちろん日本語だけで会話をする方が楽なのは間違いないです。私の場合英語となると、正直なところ全体の6〜7割くらい会話が理解出来ていれば良い方で、聞き取れていても細かいニュアンスなど理解しきれていないことも多いと思います。しかも1対1の会話と違い、よく聞き取れなくても毎回しつこく聞き返すわけにもいかず、聞き流したりほぼ勘で会話することもあります。(ごめんなさい)
でも、これだけが原因ではなさそうです。

2.日本人ママとの関係のあり方

先述のとおり、「インター校に子どもを通わせているのだから、英語習得には力を入れたい。」よって、「子どもにも日本人の友達との交流よりも外国人の友達との交流を積極的に図らせたい。」と思う親は多いと思います。

これは、アメリカにいた頃にも似たような状況を経験したことを思い出します。
その頃は、子どもがいなかったので自分自身の話になりますが、英語習得のために語学学校に通うのならば、日本人と積極的に交流を図ることはデメリットになってしまうと感じていたこと。
日本人同士でスピーキングの練習をしていても、
「これでは日本の学校で受けていた授業と変わらないのでは…」
と思うこともあり、出来るだけ外国人のコミュニティに参加するようにしたいと思っていました。

しかし、子どものことに関しては少し違った見方をするようになりました。もちろん、我が子たちには英語を習得して欲しいですし、異なる国籍や文化に触れて、広く世界を見られるようになって欲しいと思っています。ただ、長男が日本人の友達と仲が良くて、その子と話すときは日本語の方が心地よいならば、今は無理に英語を使わなくても良いのかなと私は思っています。何なら日本語もまだ学習中の身です。

むしろ、日本語が分からない友達や人々と話す際は、自然と英語に切り替えられるような柔軟性を持って欲しいと思うのです。
(一方で、日本人の友達と仲が良いのはただ日本語が話せるという理由からで、それが英語習得のデメリットとなるかも知れないという懸念は引き続き抱いているのですが…。)

同じ日本人同士でも、こういった考え方の違いもあり、関係の築き方が難しいなと感じます。

3.ママ友という関係の曖昧さ

「ママ友」という言葉が適切かどうかは分からないのですが、子どもを通じた共通点で知り合う親同士の交流は、極めて曖昧な関係性だと感じます。自分自身の共通点があって繋がる友人関係というわけでもなく、仕事仲間のように活動に対価が発生するわけでもない。同じ目的があるようでないような、ただ子ども同士が同じクラスという繋がり。そもそも人生における出会いはすべて同じようなもので、そこから仲良くなったりならなかったりするのかも知れませんが。

今回のママ友メンバーは、社交的で活発に横の繋がりを持とうとする前向きな方々なのですが、どこか他人には興味がなく、自分(子ども)を中心に物事を考えるような印象を持ちました。また、これは仲の良さの裏返しなのかも知れませんが、特定のメンバーで同調圧力のような雰囲気があるのも正直少し違和感を覚えました。

見方を変えれば、自分の子どもを一番中心に考えるのは当然のことで、もしかすると自分もそう思われているのかも知れないですね。その中で、
「運良く親子共々仲良く出来るような関係が築ければかなりラッキー!」くらいの気持ちでいる方が良いのかも知れません。

一応誤解のないように書いておきますが、私はここで彼女たちが良いとか悪いとかの言及をしたいのではありません。よほど悪意がない限り、人の性格や考え方は尊重されるべきで、教育方針も各家庭さまざまで良いのだと思います。ただ、私(子どもを含め)とはどうも肌感覚の違う点が多かった。それが居心地の悪さとなり、気疲れしてしまった、というのが一番大きいように感じました。

【結論】
外国人だろうが日本人だろうが、英語だろうが日本語だろうが、気の合う人とは合うし、合わない人とは合わない。子ども同士の繋がりだと、自分のことではないだけに、曖昧さが加わり割り切れないこともある。
ただ、気の合う人とは言語や国籍や文化が異なっても分かり合える。より深く相手を理解するためのツールとして英語を学習するのである。

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