瑞垣ハコ

楽しいことが好き。 頭の中を書くことが好き。 モットーは、 【全ての選択は、常に最善】

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最近の記事

ひねくれている人の話①

私はここにいる。生きている。 当たり前のことを、そう改めて言葉にしたくなるのは、やはり心のどこかでは自分の存在を見失っているかもしれなかった。 街を歩けば、すれ違う人々。通勤中のサラリーマン。派手な髪色をした美容専門学生。パチンコ屋に向かうビーサンをパタパタと鳴らしながら歩くおじさん。みんな目が空洞だった。私にはそう見えた。 何のために生きているのか、自分がここにいる意味をはっきりと認識をしている人なんて、この世にどれだけいるのだろうか。 マンガも小説も。何かしらの創作

    • 不足感の正体はつまるところ、あなたが暇だということだ

      満たされない。心にぽかりと穴が空いているような…なんてありふれた表現が似合うくらいの不足感。自分が何を求めているのか、何を欲しているのか、わからないけれど、無気力に近い空虚な感覚が。ある。 他人を羨む感情は、もうとうに抜け落ちていて、自分と他人とを比べて「これ」が足りない、「あれ」を満たしたいなんて思わないけれど、心が満たされないのは、やはり他人のもつ何かを羨んでいるからなのだろうか。それとも自分には、どうしようも埋められない大きな穴でも空いていて、穴が空いている自分を受け

      • 本当に「私」はここに存在しているのか。

        自分という存在が、本当に「存在」しているのか。それを証明する術は無いのだと思う。自分を認識しているのは、自分だけだから。仮にどこかのSFのように、他人と自分の中身が入れ変わったとしても、きっと信じてもらえないだろうし。 自分の存在を認められるのは、自分だけ。だからこそ、自分の存在価値を他人から承認されることに求めるのはお門違い。例えば、目の前で人に泣かれたところで、慰めてほしいという言外のメッセージを感じて、私には慰めたい、という気持ちが全く湧かないのだ。 とはいえ、自分

        • 自分らしく生きたいって嘘でしょう?

          自分らしく生きたい、と願いながらも、自分らしく生きられないことを嘆く人が多いのは、裏を返せば、自分らしく生きたくなんか無いのかもしれない。と、思ってしまう。自分らしさを表現すれば、否応無しに人目を集めてしまう。注目されると思っているからなのか。 そもそも、「自分らしさ」さえも把握できていない人も多いように見える。だから、強み診断とか、性格診断とか、何かしらの診断ツールが人気なんじゃないかって。結局のところ、みんな唯一無二でありたいと思いながらも、突き抜けるだけの勇気はなくて

        ひねくれている人の話①

          スナフキンは孤独だったか。

          特定のコミュニティに所属をせず、自由気ままに、わが道を生きる「旅人」。旅人は「孤独」を感じなかったのか、とふと疑問に思ってしまったので…。思うがままに記録をしておこうと思う。 旅人や吟遊詩人のイメージといえば、のらりくらりと街から街へ移動する、正体不明の掴みどころのない人間。 一般的に人は、何かしらのコミュニティに属したがる傾向があって、孤独に弱いと私は思っている。一番小さなコミュニティとして、例えば家族。大きなコミュニティの一例としては、国籍。初対面であろうと、何かしら

          スナフキンは孤独だったか。