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雨季の始まり

昨日の夜から、雷と雨。

今日も朝から、断続的に結構なまとまった量の雨。

今季初の本格的な雨季らしい雨。


例年、ピーマイ(ラオス正月)前後に、必ず1回、パラっと雨が降る。
暦って、ほんとよく出来てるなあ、と毎年思う。

その後は、たまに夕立みたいなのがあったりして。

そして、地中のメンマオ(羽蟻)が一斉に孵化して飛び始める日があって。
これは、場所によって日は前後するけど、一定の範囲のメンマオはほぼ同時に孵化して、数日で消える。
うちの周りはまだ土の地面が広がっているので、このメンマオが毎年必ず発生するんだけど、暗くなると光に集まってきて、すごい狭い隙間でもドアの中に入って来るので、発生した日は玄関まわりの電灯を消して、耐え忍ぶ。
メンマオが出てくると、雨が降り始めるお知らせみたなもので、もうすぐ雨季が来るよ、ってこと。

で、ちょっと曇りの日が増えてきて、なんか湿気が出てきて、たまにスコールがあったりして。
今頃に時期になると、雨季っぽい雨が降り始める。

夕方なんかにザーッと降るスコールみたなのだけじゃなくて、朝昼晩関係なく降りだす。

この前、日本人の集まりで、雨季と乾季、どっちが好きか、って話になって、ある男性は雨季の方が好きだと言ってた。
雨の後、涼しいから。
たしかに、雨季の最盛期になってくると、雨が降ってなくても、夜間なんかは結構涼しい。

ちなみに、私は乾季の方が好き。
まず、湿気がイヤ。洗濯物が乾かない。
そして、虫が増える。蚊、蟻、その他諸々。
蚊が増えると、マラリアやデング熱が流行る。私はデング熱に1度罹っているので、2回目は勘弁して欲しい。
それから、地面がぬかるんで、通れない道が出来る。うちの周りは、広い道から一歩入ると舗装していないので、徒歩で通るにはキツイ感じになる。靴も足も汚れたりすると、それだけで気分が落ちる。
あと、気分的に、外出しにくくなる。車があったとしても、なかなか"door to door"って訳にはいかないから、一瞬濡れる。その一瞬でも結構な割合でずぶぬれになったりする。

確かに、雨の後は涼しくて気持ちよかったり、夜、エアコンなくても寝られたり、砂ぼこりが立ちにくくなったりはするし、肌も乾燥してカサカサにならなくなるけど。

まあ、この雨がラオスにとって、恵みの雨であることは間違いなく。
この雨のおかげで、お米も野菜も果物もコーヒーも実る訳で。

雨季のワットプーの山の上からの景色は格別。
水が貼ったため池と、どこまでも広がる濃い緑が美しくて、
「ああ、この土地はなんて豊かなんだろう」
と感動する。

パクソンの滝も、優美とはまた違った、豪快な流れが力強くて、この森がどれだけの水を蓄えているのかと想像するだけで楽しい。

これから約5か月。
次の乾季が来るまで。
せっかくなので、本格的な雨季を楽しむとしますか。



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