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【グーグルより回答が早い男】生き残るひとの学び方
グーグルよりも回答が早い男。
私は師匠のことをそう呼んでいる。
師匠は現代アーティストだが、どんな質問をされてもすぐに答えが返ってくる。
そのせいか、師匠のもとには相談があとをたたない。
師匠はよく「勉強しろ」という。
「常に学んでいないとだめた。」
前回の記事にもかいたが、私は最近になってようやくその意味がわかってきた気がする。
この記事をかきながら、
「そういえば、師匠の勉強法をきちんと聞いたことなかったな」と気づいた。
勉強する必要性を主張した以上、勉強の方法も提示しよう。
そう思って、今回師匠の学びかたについて本人に直接聞いてみた。
師匠:現代アート作家・日比野貴之
1989年・29歳からアート活動を開始。世界初の表現技法「ホログラムズコラージュ」を開発・研究し、2019年に完成。
現在、岐阜県恵那市飯地町にてアートスクールを運営。
テレビと新聞は見ない
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私:師匠って、毎日情報収集してますよね。
何か気をつけていることはあるんですか?
師匠:まず、テレビと新聞は見ない。
私:どうしてですか?
師匠:テレビと新聞は情報が遅い!
私:情報が遅い??
師匠:例えば、最近、故ジャニー喜多川氏の性加害問題があったでしょ。これまで業界内ではあった話のはずだけど、今まで報道はされなかった。
テレビは情報操作がふくざつな分、発信が遅いんだよ。
私:確かに。テレビや新聞は、いろんな既得権益に忖度してるでしょうからねぇ。
なかには「テレビの情報は全部ウソ」と言うひともいますが、師匠はどうですか?
師匠:テレビの報道が全部ウソとは思わないよ。でも、鵜呑みにはしない。
まず、「どうしてこんな報道をするのか」と、報道の"意図"を考える。
そして、「報道されたことはどこまで正しいのか」必ず検証する。
私:検証までするんですか!冷静だなあ。
師匠:どんな情報でも、発信しているのが人間である以上、いろんな思惑が混じるからね。
海外のアーティストはウソつかない
![](https://assets.st-note.com/img/1694263824028-Sq7mMejrxY.jpg?width=1200)
師匠:それでも、比較的信用している情報はあるよ。
私:何ですか?
師匠:海外のアーティスト仲間からの情報。
私:師匠は世界各地に友人がいますもんね。
でも、なんで「アーティスト」にこだわるんですか?
師匠:アーティストはウソをつかないから。彼らは腹がないから良い。
私:確かに、アーティストってストレートにものを言いますもんね。
師匠:他の職業のひとは、どうしても自分の利に引き込もうとしがち。でも、アーティストは嫌われてもいいと思っているし、利害関係がないからね。
ニュースを見て気になることがあったら、海外のアーティスト仲間に聞くようにしてる。
でも、普段はYouTubeをつかって情報収集してるかな。
だいたい、一日三時間くらい。
いろんなジャンルを見るようにしてる。
YouTubeの見方
![](https://assets.st-note.com/img/1694263973160-zAJ88j8cmB.jpg?width=1200)
私:師匠は毎日YouTubeを見てますね。YouTubeって何がいいんですか?
師匠:YouTubeはリアルタイムの情報がとれる。
欲しいとおもったときに、欲しい情報がとれるのもいい。
そして、いろんな情報を見比べることもできる。
私:数年前とくらべて最近はYouTubeのコンテンツが豊富になってきましたね。
ちなみに、師匠はお気に入りのひととかいるんですか?
師匠:何人かはいるよ。
例えば、ホリエモン、竹花貴騎、ナオキマン、マイキー、伊藤穣一、落合陽一、バリの兄貴、茂木健一郎とか。
他には、ニュースピックスも見るし、仮想通貨、経済、投資とかジャンルはいろいろ。
そして、海外在住の人のチャンネルもよく見るね。
私:専門分野があるひとたちが多いですね。そして、ジャンルの幅も広い。
師匠:そうだね。でも、やっぱり鵜呑みにはしないかな。あくまで参考程度。
そして、つねに情報発信者の"意図"を考えながら見てる。
私:テレビのときと同じですね。
私は正直、発信の意図なんて考えたことなかったです。
師匠:人ってどうしても自分を正当化するし、自分の都合がいいようにもっていこうとする。それを見抜くのが大事。
私:確かに、「どうしてこの人はこの情報を発信しているんだろう」と考えたら、情報を鵜呑みにすることはないですもんね。
これから、気をつけて見てみます。
師匠:Youtubeは比較的「発信の意図」が分かりやすいけどね。
私:え?
師匠:最後のほうに現れるから、見てて。
師匠がYoutubeを再生し始めた。
![](https://assets.st-note.com/img/1694264040718-w3OpIVomeV.jpg?width=1200)
師匠:ほら、ここから!
「最後までご視聴いただきありがとうございました。LINE登録していただけると色んな動画見れるようになってます。是非、チャンネル登録、LINE登録お願いします。」
私:あ、ほんとだ。これは、有料コンテンツの誘導だな。
師匠:こんな風に、YouTubeは自分のビジネスに繋げる場合が多いね。
これが、良いとか悪いとかじゃなくて、絶対に世の中の情報は発信者の「意図」が混じってるから、あくまでもそれを見極めるのが大切。
私:そうか…。その意味で、商売気のないアーティストはいいのか。師匠が海外のアーティストの情報を集める理由がよく分かりました。
師匠:そういうこと。
海外の情報をとるのはなぜ?
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私:師匠、今までの話で気になることがあるんですけど。
師匠:なに?
私:師匠はつねに海外の情報をキャッチしてますよね。
海外のアーティスト仲間に聞いたり、YouTubeでも海外のチャンネルを見たりして。
どうして、海外の情報に注目するんですか?
師匠:海外の動きを知ると、日本のこれからの動きが予測しやすくなるから。
海外は動きが速いけど、日本は遅い。
私:ああ、そういえば、仮想通貨やNFT、AIとかは、海外にくらべて日本は情報の普及が遅かったですもんね。
だから、海外の情報をキャッチすれば、日本でこれから話題になることが分かるのか。
師匠:特に、先進国を見るといいよ。日本以外の先進国でおこっていることは、これから日本でもおこる可能性が高い。
例えば、大麻。いろんな国で解禁になってきたから、日本もそうなると思う。良いか悪いかは、置いといて。
調べて満足じゃためだ
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私:なるほど、海外の情報から未来を予測しているんですね。
さすが、現代アーティスト。未来志向ですね。
師匠:いや、「未来」しかないでしょ。
リアルタイムの情報を重視するのも、海外の情報をつねにキャッチしているのも、「近い未来」を予測するため。
当たるか当たらないかは別として、「近い未来」を知っておけば、自分がこれからやることの指針になる。
私:「自分がこれからやること」まで考えるんですか!
師匠:そう。未来予測といっても、「自分に対する未来予測」をすることが大事。
そして、自分でできることを考えて、実際に行動する。
私:師匠は調べただけで終わらないで、絶対に行動をしますよね。
インプットした情報は、きちんと活かして、行動している。
師匠:そうじゃないと意味ないでしょ。
「やりかた」だけ調べて行動をしない、ノウハウコレクターはだめ。実際にアウトプットしないと。
私:それができるようになったら、漠然とした不安がなくなりそう。
師匠:特に理由もなく不安になりやすいひとは、勉強してないことが多い。「近い未来」が分かっていれば、変に不安になることもないし、自分のやることが決まれば気持ちが変わるよ。
私:「自分の未来の指針をきめて、行動する」というところに行きつくんですね。
これを意識するだけで、学びかたが変わりますね。
大変勉強になりました。
おわりに
ということで、以上の内容をまとめてみた。
テレビと新聞は見ない。
海外のアーティスト仲間からの情報をとる。
普段はYouTubeをつかって情報収集をしている。
YouTubeでは、いろんなジャンルを見るようにしている。
情報を鵜呑みにしない。かならず、発信の"意図"を考える。
「情報がどこまで正しいのか」必ず検証する。
日本のこれから未来を予測するために、海外の情報をつねにキャッチする。
情報を集めただけで終わらずに、そこから「近い未来」を予測する。
そして、自分がこれからやることを決めて、行動する。
師匠の学びかたから、得られることは沢山があるが、
なかでも興味深いのが、調べたことから「自分の未来予測」をして、じっさいに行動におこすこと。
師匠は、現代アートという難しい分野で30年以上生き残ってきた猛者だから、
師匠の学びかたには、「生き残り」のヒントがふんだんに盛り込まれている。
今回、師匠の勉強法をお聞きして、まだまだ私はやりきれてないところがあるなと思った。
しかし、「学ぶ」のはすべて自分自身のため。
学ぶ習慣を身につけられるかられないかで、私の未来が大きく変わってくる。
これから、どんどん世の中が悪くなっていくが、私は生き残りたい。
それも、アーティストとして生き残りたい。
だからこそ、「自分らしい未来」のために今からできることをやっていこう。
現代アート作家・日比野貴之が運営する「サバイバルと創造」を追求するKAMOSHIKA MURA。
私の師匠、現代アート作家・日比野貴之のnote。
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