自分の勉強も兼ねて、二宮翁夜話について書いてみようと思います。通常投稿の合間に不定期に続けます。
今回の原文は長いので、一番最後にまとめて乗せました。
(5/18、感想を大幅に修正)
・巻之一、第一節 抄訳
・感想
二宮尊徳の言う「誠の道」を一言でいうと、
「あたりまえ」
の一言に尽きます。
天地の働きは、自然そのもの。何の不思議もないアタリマエのことです。
あたりまえだけに、必ず繰り返されます。
これ、今の言葉に置き換えると「科学」に近い。
科学は、普遍的なものです。
「条件さえ揃えれば、誰がやっても同じ結果が出る」のが、科学の条件。
国や時代によって結果が変わったりはしません。
いつでも、どこでも通用する天然自然の法則を第一の原則とする宣言が、第一節だといえましょう。
幕末に近いこの時代、科学的思考はじわじわと広がっていました。文章の中に測量や天文学が出てくるところから、尊徳は科学にも十分な関心を持っていたことがわかります。
「四書五経で育った道徳の人」とだけ考えると、見誤るかもしれません。
・原文