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足ぺらを乗り越えて、JFFC本戦に進出したkoji選手

フリースタイルフットボールの話です。

少し前の話になりますが、足ぺらの治療で八起堂に来てくださっているkoji選手が、フリースタイルフットボールの全国大会、JFFCの予選でベスト32まで進み、本戦に出場されました。
本戦では勝てなかったとのことですが、足ぺらを患った選手がエアムーブを武器に本戦にまで進むこと自体が、稀有なことのようです。

今回は、koji選手の話。

・「足ぺらになってから上手くなった」

koji選手のすごいところは、上の一言に尽きます。

足ぺらになったら、動きが悪くなると考えるのが普通。
しかしkoji選手は足ぺらの対策と並行して筋肉や関節を学び、身体の使い方を変えてゆくことを選びました。

まず、ちょんリフをやめ(足ぺらの症状と対策について 参照)、インステップキックに変更。

そして、それまでパワーを重視していたのを変えて、「脱力」を運動の中心に据えました。

身体を固めるのではなく、柔らかく保つ。
回し技も、ガッチリ構えて振り回すのではなく、バランスを取って使う。
蹴り足の面も、力で整えるのではなく、身体操作で整える。

そうした練習の積み重ねで、動きの精度も、技の難易度も上がってゆきました。とくにエアムーブの技術は以前とは段違いになったとのことです。

そうして出てきたのが、先程の一言。
「足ぺらになってから、上手くなった」
です。

・「治る」ではなく「乗り越える」

足ぺらの症状は少なくなり、技によっては出なくなってきたとのこと。
筋肉の緊張も減少し、使いやすさはますます上がっているようです。
身体の使い方の変化によって、状態が良くなってきたのでしょう。

足ぺらと向き合い、その原因をへらす動きを考える。
休むことなく大会に出続けながら、工夫を重ねる。
そうした努力の積み重ねが、JFFCの本戦に進むことを可能にしました。

彼の姿をみて思うのですが、足ぺらが「治る」とは、もとに戻ることではありません。
足ぺらの原因は足への負荷ですから、元に戻ろうとする(負荷の大きなやり方を続ける)限り、何度でも再発します。
足ぺらにならない、また足ぺらがあっても影響を受けないように進化することが、本当に足ぺらから復帰する道なのでしょう。

だから、足ぺらについては「治る」ではなく、「乗り越える」と表現したいです。

(注)
誤解のないように書いておくと、koji選手は八起堂治療院の他、愛知の一心整骨院でも身体ケアを行っています。
それによって足関節や股関節の可動域は増え、筋肉の動きやすさもアップしました。こうした施術も、症状の減少には一役買っているかもしれません。
ただ、変化の主力となったのは、あくまでkoji選手が前に進み続けたことだと思います。

・koji選手はまだ成長中

彼の現状は、足ぺらで悩む人にとっては大きな希望です。
そこで「足ぺらを抱えたままエアムーブの技術を上げた方法を、広く発表しないか」と尋ねたことがあります。

彼の答えは、
「自分はまだまだ発展途上なので、もっと実力をつけ実績を上げてから」
というものでした。

実際、koji選手の身体や技術は、今もまだ変化し続けています。
むしろ、伸び盛りと言っていいくらいの成長。
人に教えるのもやってみたいが、当分は自分の成長に集中するとのことです。

これからさらに伸びるところを、私は楽しみにしています。

八起堂治療院ホームページ


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