見出し画像

オスグッド、半月板の損傷を防ぐ膝関節の使い方

オスグッドも、半月板損傷も、代表的なスポーツ障害です。
どちらも膝関節の損傷です。

・オスグッドと、半月板損傷とは?

膝を動かす大腿直筋の力が強すぎて、脛骨(すねの骨)の上部が引き裂かれるのがオスグッドです。
上下の骨の間にある関節が、強い衝撃や、強い力による挟み込みで損傷するのが半月板損傷です。

共通点は、膝関節にかかる力が大きすぎて損傷すること。

・膝関節は、深く曲げると危険

膝関節の構造を、もう一度見てみましょう。

膝関節ごしに足の骨を引っ張るのは無理がないですか?

以前に書きましたが、関節には力を出しやすいポジションがあります。
(以前の記事「関節には力を出しやすいポジションがある」

関節を伸ばす筋肉では、伸び切る寸前が最も効率よく力を使えます。
最悪なのが、深く曲げた場合で、力の大半が関節を圧迫するのに使われてしまい、骨を動かすのは一部だけ。

そこで、全力で膝を伸ばそうとすると、どうなるか。
関節への圧迫で半月板は強く潰され、脛骨は引き裂かれるというわけです。

・膝で飛ばない

膝関節に負担がかかる動作の代表が、ジャンプとブレーキ。その方法を変えると、膝の負担が大きく減らせます。

ジャンプに関しては、膝でなく臀筋で跳ぶこと。
大腿骨が膝関節を上から押すことになるので、関節や半月板の負担が大幅に少なくなります。

上体を前に倒すと、自然に臀筋で跳ぶことになる

・膝でブレーキをかけない

もう一つの問題がブレーキです。
膝を正面に向けたまま、膝の関節でブレーキを掛けたり、飛び下がったりするのは、膝の負担が増えるだけでなく、力も出せません。

一般的なスポーツでは、以前に書いたような、半身になって膝を横に向けて使う方法がおすすめ。膝の負担が少なく、大きな力が出せます。

剣道では、膝を前に向けていないと姿勢が正しくないとされる可能性があります。どうしても膝を正面に向けて使う場合には、膝関節は伸ばした状態に近くして、腰の力でブレーキや後退をするほうが負担が少ないです。

知っているか知らないかだけで、のちの選手生命にまで影響してしまう関節の使い方。
ケガをする人が少しでも少なくなることを願っています。

八起堂治療院ホームページ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?