見出し画像

古傷の痛みとセルフケアの方法

「古傷が痛む」というのは、よく聞く言葉ですね。
すでに治っているはずの古傷が痛んだり、動きにくかったりすること、ありますよね。 

1. 傷痕のコラーゲン

ケガをすると、細胞が分裂して傷口の修復を始めます。
この時、傷の中では、繊維芽細胞と呼ばれる組織がコラーゲンを生産しています。コラーゲンは、細胞をつなぐ接着剤で、細胞を支える構造材。
ケガした場所ではコラーゲンが大量生産され、普通の組織よりコラーゲンの多い、硬い組織になります。

2.傷痕が痛むのは?

自分の皮膚に指を当てて動かしてみてください。健康な皮膚は数センチ程度、移動の余地があります。このように皮膚が伸び縮みしたり移動したりするので、私たちは運動することが出来るのです。

ところがコラーゲンが余分なところで固まってしまうと、伸びようにも硬くて伸びられない、移動しようにも移動できなくなって、身体を動かしにくく、また痛むこともあります。

傷跡の固さは、マッサージで緩和することが出来ます。

3. 自分でできる傷痕マッサージ

傷痕を指先で軽く動かしてみて、動きの悪い部分が固い部分。
動かない部分に指を当て、皮膚を滑らせるように横に引っ張ります。
硬くなった組織を伸ばす目的なので、痛くない程度の強さで1分くらいかけて行います。
方向を変えながら、何度か行います。

あとは、毎日気長に継続してください。繰り返すうちに、すこしずつ動きが良くなり、痛みも減少してゆくことが多いです。

4.鍼による傷跡のリハビリ

なかなか柔らかくならない場合、なぜか鍼を打つと皮膚が動くようになることがあります。

傷跡の固さが邪魔でお困りの場合は、まずセルフマッサージ。
それでも足りないときは、マッサージか鍼灸を試してみることをオススメします。

(昔のブログをnoteに移行中です)

八起堂治療院ホームページ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?