貴方が無能なわけじゃない
もしも、あなたが上司に叱られてばかりで毎日落ち込んでいるのなら。
どうして自分は出来ないんだろうと泣いているのなら。
努力しても認められないのなら。
貴方が無能なわけじゃないんです。
私は派遣社員です。
私は派遣先の会社を合計4社経験しました。
学生の時はアルバイトもたくさんしていました。
低い位置からの人間観察。
人の人間性がよく分かります(笑)。
①A社の話~クラッシャー上司~
派遣花子という名前で漫画を描き始めました。
本日(日付変わったから昨日か)「T課長はDさんが嫌い」という漫画を描きました。
無能なT課長は有能なDさんのことが嫌い―潜在意識の中で自分の立場を脅かす存在のようでした。
本来ならば、育てる立場の課長が、あろうことか自分の部下の悪口を吹聴して回っていたのです。
T課長は茶目っ気のある人で、人懐っこい反面、「嫌い」だと思うと攻撃するところがありました。
人は権威ある人からの話には同調する傾向があります。
そして、T課長からのDさんの仕事の出来なさについて話を聞かされた人は
その時点で、
Dさん=仕事が出来ない人
という方程式が出来上がってしまうのです。
Dさんは中途採用で入社、
部長が口説いて入社させたという事でした。
T課長はそれがきっと気に入らなかったんだと思います。
Dさんは中途採用なので、同期もいませんし
社内に味方がいない状態でした。
T課長は大量の仕事をDさんに押し付け、「期限ギリギリに持ってくる」と部長にも吹聴し、
部長は「え?そんな人じゃないと思っていたのになぁ」と、部長の中でもDさんの評価を下げたようでした。
DさんもT課長に嫌われていることを気付いているようでした。
そのことが余計に彼のパフォーマンスを悪化させているようでした。
皆に吹聴されていることも気付いていました。
Dさんは私に密かに言いました。
「こんなハズじゃなかった。自分に自信無くしてる。」
会議でもT課長はDさんの資料や発言に対して揚げ足を取るような発言ばかりするので、Dさんは会議の時は変に力が入ってしまっているようでした。
えぇ。ハッキリいいます。
T課長はクラッシャーでした。
私はT課長や周りに迎合するのも疲れてしまっていたし、当時は毎日「行きたくない」と思っていました。
部下の良いところを見つけたり、能力を見抜いて適正に仕事を分配する。
部下を伸ばす―それが上司の役割だと私は思うのです。
でも、実際、クラッシャーはかなりたくさんいるのです。
私は4社派遣され、「部下を伸ばす上司」がいたのはたった1社だけでした。
②B社~部下をのばす上司~
その上司はもともと頭脳明晰なのに、腰が低かった。
H部長とします。
そして、人の意見を、話をちゃんと聞く。
派遣の私の意見さえも、尊重する上司でした。
その会社での話をします。
別の部での上司からの評判が散々だった落ちこぼれのGさん。
GさんがH部長の部に入ることになる前、
部内では「評判のよくない人が来るらしい」と噂になっていました。
入ってきた時のGさんの表情は暗く、うつむいていました。
しかしながら、H部長はGさんと長い時間面談をし、
彼の得意とするところを引き出したようでした。
H部長はGさんの適性を見極めて仕事を振りました。
そうすると―
数カ月後には優秀な成果を収めた社員として、注目を集める存在にまでなったのです。
人事からお願いされ、Gさんは外部に出す新卒募集向けの記事に載りました。
彼は輝いて見えました。活き活きとして自分の才能を存分と発揮できる場所を見つけた・・・まるで水を得た魚のようでした。
上司が変わるだけで、人ってこんなに変わるんだと思いました。
★私が言いたかったこと
私がこの話で言いたかったことは、上手くいかないのは上司のせい、ということではありません。
自分自身が人の話を聞いていて、努力もしているのに、評価されずにいつも理不尽な目に遭う、
そんな人に言いたかったことは・・・
いつまでも理不尽な環境にいても、成長できない。
ということです。
少し自分のことを冷静に客観視し、
「努力に合わず、理不尽な評価を受けている」
そんな風に思えるのなら、
私は
「貴方は無能なんかじゃない、素晴らしい」
と、派遣社員ながら陰ながらご活躍を応援しています。
2019年7月31日に始めたばかりの新参者です。サポートして頂ければ派遣社員だけじゃなくライターという肩書きを手に入れることが出来ます。m(_ _)m 有り難いです。