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女性比率が極端に低い環境に身を置く学生ができるだけ早く女性と付き合うには

 大学院の学生時代、私は学生相談室のおじさんとなぜか飲みに行くような関係にあり、非公式ながらも学生相談室の顧問として、そのおじさんに何かと助言するような不思議な身分にありました。当時の私はいわゆるブラック教員の対策を聞くために学生相談室へ訪れたのですが、それがきっかけで段々と私の方もおじさんの相談を乗るようになっていきました。そしておじさんとは相談以外にも、お茶を飲みながら雑談するような仲になっていったのです。

 その際によく話題に上がった内容が、大学の中でも特に理工系の専攻では女性比率が極端に低いため、多くの男子学生は女性と付き合うきっかけとなる出会いが皆無に等しいということでした。たしかに私の周りを見渡してみると彼女がいる男子学生は少ない印象にありましたし、彼らにその真偽を聞こうものならば暴徒化するのではないかと危惧したほどです。実際のところ私自身も、理工系の専攻に所属することになった初日の段階で「〇〇○男子校に来てしまった……」と感じたほどに男ばかりで嫌気が差しました(○○○は「き」から始まる三文字の形容詞が入ります)。

 もしこのような環境にいる男子学生ができるだけ早く女性と付き合うことを望むのではれば、学生相談室の元非公式顧問として私が助言できることは、できるだけ早く大学から脱獄して女性が多くいる職場に行くか、あるいは結婚相談所に行くことです。前者の方法をおすすめできる学生は、男女比が同程度であれば普通に彼女ができていたであろう人たちに限ります。そうでないのであれば後者の一択です……ただし、結婚相談所に行く場合は、結婚という名の新たな監獄に収容される可能性は否定できません。なお、「友人の紹介」が上記の選択肢に含まれない理由は、そもそもそれが選択肢にあるならば学生時代から女性と付き合えるのではないか、という身も蓋もない悲しき事情を察してのことです。

 世間では博士課程に進学することで生じる様々なリスクが話題に上がりますが、大学院時代の私は男だらけの監獄に耐えられるのかというリスクを感じていました。私はそのような監獄に5年間いた反動で、博士号を取得後の2年間程は女性としか出掛けたくない症候群に罹りましたが、徐々に社会復帰することで本来の私に戻りました。大学にせよ、職場にせよ、いたずらに女性比率を高める必要はないものの、現在の所属を含めて理工系の男性対女性の比率は歪だと感じる今日この頃でした。 


 

 

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