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プライドという虫歯

 プライドっていうのは、最も要らないものの一つだ。

 誰もが、多少なりともプライドというものを持っていると思う。だが、そのプライドで飯が食える時代は終わったのだ。武士や騎士の時代ではプライドや信念というものは、とても有効なものだった。だが、そんなものは古代の遺物のように無くなっていった。

 なぜ、こんなことを言うのかというと、東大の学生がマーチの学生に営業の成績が負けるという記事を見たからだ。負けるとはどのようなことなのだろうか、それは簡単な理由らしい。サークルに入っていた人たちや運動をやっていたことで、会社の契約を取る時にその高いコミュニケーション能力を発揮するそうだ。このコミュニケーション能力というものは現代社会において、とても大切なものだといえる。このグローバルな社会やいろいろな要因を受けた現代社会は、人間と話す機会が多くある。その場合、大切なのは今までの勉強してきた内容よりも、気軽に話合える雰囲気というものだろう。

 確かに、勉強ができそうな奴よりも、勉強ができない五月蠅い奴のほうが学校では人気があった気がする。この法則は大人になっても変化しないのかもしれない。しかも、このような呆けた人物というのは、信念はあってもプライドは微塵も無いことが多いと思う。私の友達も五月蠅い馬鹿がいたが、そいつを見ていると、なぜか、見ているだけで元気になる。しかも、大体誠実な人が多い。

 人間とは面白いものだ。勉強は大切なのは誰もが知っている。だが、その勉学というものはどこで役に立つのかということは分からない。実際役に立っている人も知っているが、普通の会社で普通の職業ならコミュニケーション能力と協調性という空気を読む力は一番重要なものかもしれないと思う。

 自分はこの学校を出ているから、点数が高かったからなどという、もので友達や大切なことを見失わないで欲しいと思う。収入=頭の良さではないし、別に勉強自体が大切なものではないと言っているのでは無い。決してない。勉強も大事だが、人と一緒に遊ぶのも大切だと思う。

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