大学の存在そのものを問うべき

 技術的・社会的な変化を冷静にとらえるなら、優秀な人材が大学より起業を選ぶのは健全な傾向だといえよう。問題はまだ多くの職種で学歴をパスポートのように扱う慣習や、高卒・中卒に門を閉ざす制度の壁がたくさん存在することである。

 私は以前から、「大学は一種のインフラであるべきだ」と言い続けてきた。そうすれば大学入試や成績評価のシステム、それに授業内容も自ずとこれまでとは違う方向が見えてくるだろう。

#COMEMO #NIKKEI

「個人」の視点から組織、社会などについて感じたことを記しています。