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毒は薬

「毒親」という言葉を聞いた時、しっくりとくるものがあった。
そう感じる部分が大きかったからだと思う。
当時は、会うだけでも危険だと思うくらいに避けていた。
それに至るまでに毒を仕込まれていたと感じてしまった。
それほどに強い言葉だった。

確か薬学の本だったと思う、薬を突き詰めれば毒になると知った。
人にとっての毒は少量であれば薬にもなる。
量の問題。
そうだよね。
毎日の食事を考えてもわかる。
体にいいと言われる栄養分でも大量に食べれば病気になる。
だからと言って全く食べなければ飢えて死んでしまうかも。

「良い」ものが完全に良いとは言えない。
だったら逆も真。
「悪い」ものがすべて悪いとは言い切れない。
過ぎたるは及ばざるが如し。

日本語は教訓を含んで生きる知恵を伝えている。
やり過ぎてはいけないのだ。
どんなことも8割くらいで留めておくのが丁度いい。
そうすればきっと衝突することもなくなる。
残りの2割を埋めなければ、意見も聞こうかなと思える。
誰もケンカを望んでいない。
和を保つには気持ちの余裕が必要なのだ。

根底に愛情がなければ、毒は生まれない。
生きるって本当に難しいと思う。


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