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バターナッツかぼちゃのパウンドケーキ

秋の三大味覚、さつまいも・くり・かぼちゃ。
そこにバターナッツかぼちゃを入れて、四天王にしたほうがいいんじゃないだろうか。

真顔で切り出せるくらい、バターナッツかぼちゃはおいしい。

近所に軒先で野菜を売っているお家がある。
息子が保育園に通う際よく声をかけてくれた、ご年配の夫婦の家だ。

先日久しぶりに通ったら、バターナッツかぼちゃを売っていた。
その名の通り、バターのようになめらかで、ナッツのコクがある瓜型のかぼちゃだ。
バターもナッツも大好きなため、テレビで観て以来食べたくてたまらなかった品。小型犬の子どもくらい大きいものを、300円で買わせてもらった。

バターナッツかぼちゃは、熱を加えると普通のかぼちゃよりかなり水っぽくなる。
そのため最初はポタージュにしてみた。久々にブレンダーの出番だ。
味付けは気持ち程度の塩こしょうと豆乳のみ。

「何これ」
夫も息子も、橙色をしたあんこのようなポタージュをすくう手が止まらなかった。

「これさ、ポタージュもおいしいけど、お菓子にしたらもっと美味しいんじゃない?」

夫の一言で、バターナッツかぼちゃのパウンドケーキを作ることにした。

参考にしたレシピ

作るにあたり、ホットケーキミックスを使ったかぼちゃのパウンドケーキのレシピを参考にした。

材料は以下の通り。
今回はバニラエッセンスを使っていない。

かぼちゃ(皮つき、種とワタなし) 200g
無塩バター 70g
卵 2個
砂糖 40g
ホットケーキミックス 100g
バニラエッセンス(あれば) 5振り

レシピページより引用
野菜は30gくらい気にしない

まずはバターナッツかぼちゃをサイコロ状に切り、電子レンジ600Wで5分加熱する。

重宝している野菜用のシリコン蒸し器

加熱するとかなりべちゃっとした柔らかさになる。皮ごとフォークでつぶす。

この辺でオーブンの余熱をしておく。
170度で40分。

無塩バターはレンジにかけて溶かしておく。

バターから順に、砂糖、バターナッツかぼちゃ、卵を入れて、泡立て器でその都度よく混ぜ合わせる。
砂糖はてんさい糖を使っている。

一つの材料を入れるごとによく混ぜるというポイントは、子ども向け料理番組の「キッチン戦隊クックルン」でも先日話していた。
一気に混ぜるより、よく材料が混ざるのだという。

最後にホットケーキミックスを入れ、ゴムべらに持ち替えて粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。

と、ここで手が止まった。

なんか…水っぽい。

パウンドケーキを何度も作ってきているが、型に流し入れる前の生地はこんなに水っぽくない。
急きょホットケーキミックスを足して、合計160g分を投入した。
いいねっとり具合になった。

ホットケーキと同じくらいの粘度

ちなみに我が家は日清のホットケーキミックスを使っている。
ホットケーキを焼く夫が色んなメーカーを試してこれに行き着いた。
森永の「しろくまちゃんのほっとけーき」柄ミックスはつい店頭で足を止めてしまうが、道内産小麦「ゆめちから」は食感で訴えかける。

パウンドケーキ型に切り込みを入れたクッキングシートを敷き、生地を入れて竹串でならす。
切り込みは今回入れていない。

完成‼︎

これまでバナナや栗のパウンドケーキを作ってきたが、バターナッツかぼちゃのパウンドケーキは家族に大好評だった。

「ふつうのパウンドケーキとぜんぜんちがう。かぼちゃの味がする」(息子)
「今まで(私が)作ってきたパウンドケーキのなかで1番美味しい」(夫)
「すごくおいしい」(妹)

私も食べてみたが、これまで作ってきたどのパウンドケーキとも味わいが違った。

バターナッツかぼちゃは、普通のかぼちゃの粉っぽさがない上に甘さがさりげない。
なめらかさやコクといった特徴はお菓子だとむしろ抑えられ、生地と一体化するため繰り返し味わいたくなる。
不思議な食材だ。

私はただの家庭料理が好きな主婦に過ぎないが、おいしい食材に出合い、おいしく調理してみんなで味わえると、料理ができて良かったなとしみじみする。

今度は夫がむいてくれた栗で、またパウンドケーキを作るつもりだ。

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