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人はなぜ働くのか

「人はなぜ働くのか」

缶コーヒー「BOSS」の新CMで、俳優の役所広司さんが漏らす一言。
その意味をふと考えたのは、私だけではないはずです。

最も先立つのは、一定の報酬をもらい、最低限不自由なく暮らすためでしょう。

ただ、お金を稼ぐだけであればメルカリで物を売ってもいい。
雇用される以外の方法が溢れる世の中です。

では、報酬以外に働く理由は何なのでしょうか。

私の場合は、「自分がしたことが社会の一部になるとうれしいから」かなと思います。

社会で機能している実感を味わいたい

とはいえ、今はまだ教わったことをすこしずつ覚えている段階。
基本的には与えらえた仕事を時間いっぱいこなすだけです。

現在の仕事は守秘義務があるので詳細は語れません。
ですが、暮らしのなかでよく見知った場所と関わりがあります。

自分の関わったものが誰かの手に渡る。
どんな目的かは知る由もありませんが、その人が必要だから手にする。
数多くの工程を経て、私は見ず知らずの誰かにものを受け渡しているのです。

究極は自己満足なのかもしれません。
それでも、自分がこの世界で動く数多の歯車のひとつとなって機能している。
それをすこしでも実感したいから、仕事内容を選ぶし、やりがいを求めるのだと思います。

家事や育児も大切な「仕事」

一方で、報酬が得られることだけが仕事ではありません。
家事・育児もまた、大切な仕事です。

仕事が決まってからの2週間ほど、家事のフットワークが軽くなりました。
しばらくは、出勤日だと疲れてまともに家事ができないと予想していました。
なので家にいる日に、なるべく効率よく家事をこなそうと意識が働くようになったのです。

さまざまな事情から働いていなかった時期は、私にとって大きなコンプレックスでした。

だけど、作った料理を家族が「おいしい」と食べてくれる。
毎日すみずみまで掃除している訳ではなくても、それなりにきれいにした空間でくつろげる。
すっきり乾いた服で心地よく過ごせる。
さらには子どもの面倒を見る。

誰かがやらないと、たちまち暮らしは淀んでしまいます。
一緒に暮らすみんなが心穏やかでいられるなら、お金にはならなくても十分働いている。
家庭というちいさな社会の、大きな仕事なのです。

休みがうれしい

社会復帰後の出勤を2日終え、「休日」を噛みしめる週末となりました。

金曜は疲れ切った身体を長い時間湯船に浸し、土曜は家族で出かけてから夜にキングオブコントで爆笑。
今日は午前中スタバに行き、大好物のチョコチャンクスコーンを味わってきました。

「働いているから休むのも、うれしいんだな」

BOSSのCMで、俳優の神木隆之介くんがつぶやく一言。
心のなかでうなずけるようになった自分が、前より誇らしくなりました。


※ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。ありがとうございます。


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