映画レビュー(33)スクリーム(2022)
今回は、何となく見始めたら面白かったホラー。
「ホラー映画」の映画
シリーズ5作目のスラッシャーと呼ばれるホラー映画。
25年前の連続殺人事件の再来とでもいえる事件にまつわるホラーなのだが、巧いなと思ったのが、「ホラー映画」に対するオマージュを物語の核に据えてしまったこと。シリーズものの弱点になりがちなことをむしろ武器に転じたつくりなのだ。
具体的には、ホラー映画の常道やお約束を関係者が熟知していること。そう、これは「”映画”の映画」というメタフィクションなのだ。
登場人物が語る台詞が、観客席に向いて「そう思うだろ」と問いかけてきても不思議ではないぐらい。そこまで露骨ではないが、印象的にはそう思えるほど。
出血量、膨大
スラッシャーだけに、刃物が煌めき血が流れること流れること。笑ってしまうほど。関係者も、続々と倒れていく(苦笑)
時間つぶしに、斜めに見ているつもりが、すっかり没入してしまった。巧いもんだ。
スクリーム2022
(2023/11/26 追記)
「13日の~」とか「ハロウィン~」とかの長く続くシリーズものへのオマージュってことで、これはホラー以外にも応用が利く手法だなと気づかされた。そういえば、そんな作品が他のカテゴリでもあるじゃないかと。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?