見出し画像

10/31に見た夢【ホラー注意】

 一軒家の二階にある寝室で寝ていると、窓の方から物音がする。目を向けると、見知らぬ男が梯子をかけて、部屋へ侵入しようとしていた。

 男はこちらに気付くと驚いた顔をして、慌てて梯子を降りていった。「空き巣だ!」と思い、顔を見ようと窓から身を乗り出すと、二人の男が梯子を置いて走り去るところだった。

 外出から帰ってきた家族がインターホンに接続されたカメラの映像を見ると、二人の男が家の敷地を徘徊している様子が映っていた。金髪の男と、その後ろを歩く黒髪の男だ。金髪の方が、部屋に侵入しようとしていた男だと分かる。
 映像は短かったが、二人とも顔はハッキリと映っており、証拠として十分なものだった。

 通報に応じて現地を見に来た警察官に、兄と母と自分が経緯を話していると、映像に映っていた二人の男が別の警察官に連れられてその場に現れた。彼らは自ら警察に名乗り出たらしい。

 話によると、彼らは設備不良や老朽箇所がありそうな古い物件に修繕業者を紹介・手配する派遣業者だという。
 競合に先んじて仕事を取るために住民不在の家を無断で調査することがあり、その為に不法侵入もしてしまうことがあるとのことだった。空き巣と疑われたことで、誤解を説明して謝罪するために名乗り出たのだと。

 一連の話を聞いた兄が、「でもおかしいじゃないですか」と指摘した。「家には人がいたはず。10歳くらいの男の子がいたでしょう」と。

 そうだ、と自分も思う。当時、家には留守番していた弟がいたはずだ。なぜ、「無人の家を調べてる」目的でウチの敷地に入ったのか。

 金髪の男が、何か言いにくそうな、言葉にするのを嫌がっているような様子で、2階を気にしながら、「いや、それは……」と口を開いた。「居たのは居たんですけど」と、男は続ける。そして、自分の頭の右側に、遠慮がちに手を当てながら言った「でも、半分齧られてるじゃないですか」

「ああ!」と兄が納得して、「あなた、見える人なんですね」と言った。
「家の修繕だけじゃなくて、そういうことがあったら、そっちの専門の人も派遣する業者さんなんですね」と問う兄に、金髪の男は「そうなんです……」と居心地悪そうに答えた。

了(起床)


 ちなみに、夢に出てきた家は実際の実家とほぼ同じ造りで、夢の中の兄と母も実際の兄と母です。ただ、ウチは僕を含めた二人兄弟なので、弟はいません。

 夢の内容を思い出しながら、「そうか」と腑に落ちました。最初の、金髪の男が侵入しようとしたのを見た視点は、「弟」のものだったようです。

 以上、ハロウィンに見た、ハロウィンな夢の記録でした。また次の記事でお会いしましょう。
Happy Halloween!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?