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「まぁでも」人間



ふと思った人の見分け方


会話の初めに「まぁでも」をつける時は、たいていその直前に話された話とは違う意見を乗せるときに使うと思います。つまり自分の意見を主張する時ですね。

この「まぁでも」が便利だなと思う一方、小癪だなと思うのは、その言葉の組み合わせ・成り立ちです。

「まぁでも」は 「まぁ」+「でも」 でできています。

「まぁ」でそれまでの意見に対してクッションを作ったあと、「でも」と打ち消し、自分の意見を重ねることで、スッと自分の意見を言える流れを作り出せるわけです。

「それは違うと思う」や「おれはこう思うけどな」のような主張は、圧や不快感のようなものを相手に与えやすいですが、「まぁでも」はその圧や不快感を感じさせにくい、「まぁ」が軽減してくれるわけです、本質的には何も変わってないのに。


「まぁでも」と主張するのがよくないこと、と言いたいのではありません。主張はとても大切なことですし、相手が明らかに間違ったこと言ってたりしたりしてるときに「まぁでも」は有効な手だと思います。


問題なのは、その回数。


会話の中で「まぁでも」を多用する人間には気をつけた方がいい、ということです。見逃しがちですが、「まぁでも」だけでもその人がどんな人間か見えてくるのではないか、と今回は言いたかった。


渋沢栄一の論語と算盤に出てくる「視観察」の観点で「まぁでも」を多用する人間を考察してみると、他人の意見を受け入れる余地がない、だが周りからは嫌われたくはない人のこと、と言えるのではないか。

「まぁでも」を多用する人が、その会話の中で何を得ることに満足をしているのかというとこまで考えると、「相手に自分の意見が正しいとわかってもらうこと」なんじゃないでしょうか。自分の意見が正しいと思っている人は、自分とは異なる意見を否定したくなります。他人の意見を聞く余裕がない状態とも言えます。


ほんとに自分の意見に自信を持っている人は、異なる意見を持っていても特に否定はしないはずです、誰が何を言っていても気にならないから。そういう人は違う意見を聞いたとき「そういう意見もあるんだ」と受け止められると思います。私はそうなりたい。

なので、「自分が正しいと思っているが、自信のない人」が異なる意見を否定しやすい、と言えるのではないか。

そして、そこに「体裁」が関わる時に、「まぁでも」が成るわけです。人はなるべく人から嫌われたくない生き物です。ごめんね青春でも出てきたように、嫌いな人にも嫌われたくないのが人間です。そういう時に人になるべく不快感を与えず、自分の言いたいことを言えるマジックワードが「まぁでも」なんじゃないでしょうか。


つまり、自信のない人が「自分が正しいと思っていると、違うこと言っている」ときに「嫌われたくないが、自分の方が正しいに決まってる」と伝えるときに、「まぁでも」人間が爆誕するわけです。そいつは「人に嫌われずに、自分の意見に従わせること」に満足を覚えるタイプの人間です。

「まぁでも」を言われている側の人は知らず知らずのうちに、自分の意見を否定されるわけですから、自尊心が少しづつ削られるわけです。そういう人といても楽しくありません。なので「まぁでも」を意見するたびに使ってくる奴とは距離を置くべきだと思います。そいつは黒です。


まぁでも、そういうやつの中には、以外いいやつも多いですけどね。




あ。


#HNKS #配送あるある #熟成下書き #ミミクソダイアリー #習慣にしていること



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