骨を残すより、誰かの記憶に残りたい


メダカの死に教えてもらったこと


3年間飼っていたメダカ1匹がお星さまになってしまった。

昨年から腰が折れたようになってしまい、泳ぐのも大変そうだったので、長いことはないと思っていたが半年近く生きてくれた。

だいぶ弱っていたので、他のメダカと水槽を別にしておいた。
万が一、感染病だった時、全滅してしまう恐れがあるからだ。
(一度、感染症で6匹を一度に亡くしたことがある)

少し留守にしている間にメダカは息絶えてしまったのだが、驚いたのはその姿がほぼ消えてしまっていたこと。
骨らしきものはあったので、「明日の朝、埋めてやろう」と思っていた。
だが朝になって見てみると、骨さえ見当たらないではないか。
骨の粉?と思わしき白いものがぼんやり水槽の底に沈んでいた。

「自然に帰るとはこういうことか」と妙に感心したと同時に、「私もこうありたい」と思ってしまった。

死んだ後は誰かの記憶に残ればそれでいい


オットと同じ墓に入りたくないとか、そういう浅い考えではなく、私は「命尽きたら自然に帰りたい」と前々から思っている。
葬式も望んでいない。
あ、あと戒名も欲しくない。

病院から火葬場に直送してもらい、骨も粉々にして大好きなハワイの海にまいて欲しい。

骨を残すのではなく、誰かの記憶として存在が残ればいい。

いや、記憶に残るのも強く望んでいるわけではなく、ふとした時に思い出してくれたら、すごく幸せだ。

ただオットから言わせれば、それはあくまで私個人の要望に過ぎず、葬式にしても墓にしても遺された人の気持ちも汲まないといけないという。
確かに戻る実家がない私にとって、父の墓参りに行くことが癒しになっている。
日々、父を偲んでいるが墓はまた別で、言うなれば「聖地」に近い場所。
墓参りをする度、心が洗われるし、墓があってよかったと思う。

長男のヨメなので、何もかも自由にすることはできないと思うけど、お墓に入れる骨は小さじ1杯くらいにして、残りの骨はハワイにまいてくれたらなぁ。
いや、まいてください。
お願いします。

さて、メダカの話に戻るが、残りはあと4匹。
3匹はお星さまになった子の子孫である。
この子たちが命尽きるまで、大事に育てていきます。

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