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コロナ禍で改めて気づいた身の丈を知る大切さと過信の怖さ
「無理しなくてよかった…」最近、つくづく胸をなでおろすことがある。
もし去年、自分を過信し、大きく出ていたら私は大きな借金を抱え、今頃すべてを失っていたかもしれない。
「身の丈を知る」って、ホントに大切だ。
昨年、不動産業をスタートした。
といっても、元々オットの経営する会社が不動産業を営んでいるので、私個人で投資物件を購入し、会社で運営し始めただけのこと。
そもそもなんで私が未開拓の不動産業を始めたかというと、フリーランスの不安定さに疲れたからだ。
私たちの仕事はいわゆるフロービジネスで、連載以外は単発で終わる。
フリーというだけに常に不安定で、年中綱渡りをしてる感じ。
なのでいつも危機感を持って仕事をしている。
そんな話をすると、親しい編集者や仕事仲間は「葉石さんはたくましいから大丈夫ですよ」と笑い飛ばすが、本人は至って不安で不安で仕方がない。
「この仕事がなくなったら、次、仕事あるのかな…」
そんな不安を年がら年中抱くのはもう嫌だ。
心穏やかに余生を送りたい。
ストックビジネスである不動産業をスタートしたい。
安定収入を得たい。
昨年の今ごろ、こんな思いが強くなり、不動産業のセンパイであるオットに相談。
いくつか物件を一緒に見ながら、「これだ!」と思う物件を7月に購入した。
さして借金をしなくていい値段で、万が一、空室が出ても焦らなくて良い。
まさに身の丈にあった物件。
指値が通ったこともあり、即決した。
この物件のおかげで、フリーランス特有の不安も解消され、平穏な心持ちで暮らせるようになった。
しかし…、実はこの物件に決める前、私にとってはかなり大きな金額の物件を買う予定でいた。
一般の賃貸ではなく、外国人用のゲストハウスとして回し、ハイリターンを目論んでいたのだ。←バカ。
しかし最初に手付けを打っていた方に買われてしまい、その考えは泡と消えた。
肩を落としていたところ、小さいながらも駅近で、ワンフロアに一室という、理想的な今の物件が見つかった。
あのとき、最初の物件を買って、大きな借金をしていたら、今ごろ金策に走っていただろう。
ましてやコロナ禍で大打撃を受けているゲストハウスとして運営していたら…と思うと背筋が寒くなる。
大きな勝負に出なくてホントに良かった。
そんな大勝負に出ようと考えたのは、たまたま13万部のベストセラーを出したこともあり、自分を過信していたんだと思う。
大きな借金をしても私なら大丈夫だろうと。
考えてみたら、出版業もギャンブルなわけで、次に必ず売れるという確約もない。
アホ、ホントにアホである。
何事も地道に、堅実に生きるのが一番。
今回の一件で、そんなことを改めて教えてもらったような気がする。
そうそう、忘れちゃいけない。
不動産もある意味、ギャンブルなんだよね。
生きるって試練だな。
◇◇◇◇◇
母作のおいなりさん。調子に乗って7個食べたらお腹壊しました。←バカ。
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