薄毛対策のために必要なビタミンEなどの栄養素
薄毛対策といえば、育毛剤を使用する、医療機関で治療を受けるなどの方法が考えられますよね。
実は、食事で薄毛対策できることをご存知でしょうか。中でも、ビタミンEなどが薄毛対策に効果があるという声がありますが、真実なのでしょうか。
ここでは、薄毛対策に欠かせないビタミンEなどの栄養素の効果について詳しくご紹介します。
髪に必要な栄養素とは?
髪に必要な栄養素は、ビタミンAやビタミンB7、ビタミンC、ビタミンE、アミノ酸、亜鉛などです。
これらすべてが髪を形成しているわけではなく、髪を作る過程に関わっている栄養素もあります。
どれかひとつでも不足すると、髪の成長に支障をきたすため、すべて確認しておくことが大切です。
髪を形成している成分とは?
髪を形成しているのは、タンパク質の一種であるケラチンです。
良質なアミノ酸から作られるため、肉類や大豆類などからアミノ酸を摂るようにする必要があります。
過度なダイエットをしていると、必然的にタンパク質の摂取量が減少するため、薄毛のリスクが高まります。
薄毛対策は育毛剤だけじゃない?
薄毛対策は、育毛剤やAGA治療薬だけではありません。
次のような対策を併用することで、効率的な薄毛の改善が期待できます。
髪の栄養となる食事を心がける
十分な栄養は、髪の健康を保つために欠かせません。
一般的な食事をとっていれば、それほど気にしなくても髪に必要な栄養は不足しないでしょう。
しかし、外食やコンビニ食中心の食生活では、タンパク質や脂質、糖質がメインとなり、ビタミン類や亜鉛などが不足しがちになります。
忙しくて、なかなか栄養面まで気づかえない場合もありますが、できるだけさまざまな栄養をバランスよく摂りたいところです。
不足した栄養素はサプリメントで補う
不足した栄養素は、サプリメントで補うことをおすすめします。
ただし、サプリメントには、栄養が高濃度で含まれているため、間違えて1粒多く飲むだけで、栄養の過剰摂取になる可能性があります。
健康被害を防ぐためにも、用法用量を守って服用しましょう。
効果的な育毛サプリの選び方
育毛を目的としてサプリを選ぶ場合は、次のようなポイントを押さえましょう。
髪の栄養となる成分が豊富に含まれている
育毛サプリをたくさん摂ればいいわけではありません。
髪に必要な栄養がどれだけ含まれているか確認しましょう。
できるだけ豊富に含まれているサプリを選ぶことが大切ですが、普段の食事である程度摂れている栄養が多く含まれていると、扱いにくいかもしれません。
例えば、1粒で1日の摂取上限に達するサプリだと、食事からある程度摂っている栄養が過剰摂取になるでしょう。
3粒程度で摂取上限に達するサプリであれば、その日の食事の内容に合わせて、育毛サプリを減らすことで適度に栄養を摂ることが可能です。
成長を促す成分が含まれている
ビタミンAやビタミンEなど、髪の成長を促す成分が含まれているサプリを選びましょう。
ビタミンAは、ターンオーバーを促す働きがあるため、健康な頭皮を作るのに役立ちます。ビタミンEは、血行を促すことで、頭皮への栄養の供給を高めます。
このように、ビタミンEによってターンオーバーに必要な栄養を供給し、ビタミンAでターンオーバーを促すことで、効率的に薄毛を対策できます。
薄毛対策に必要な育毛サプリの成分
薄毛対策に必要な育毛サプリの成分について、ビタミンAとビタミンEのほかに何があるのか詳しくみていきましょう。
丈夫な髪を形成するための成分
亜鉛や各種ビタミン、アミノ酸などは、丈夫な髪の形成に欠かせません。特に、日本人は亜鉛不足の傾向があるため、亜鉛が含まれているサプリは必須でしょう。
アミノ酸に関しては、普段から肉類や大豆類をしっかり摂っている場合は、それほど必要ではありません。
各種ビタミンは、野菜や果物が不足している方に必要です。
頭皮環境を整えるための成分
ビタミンB1、ビタミンCなどは、頭皮環境を整える際に役立ちます。
頭皮は、健康な髪を生み出すための土台です。土台の状態が悪くなれば、健康な髪が生えなくなるでしょう。これらの栄養素のうちビタミンCは、水溶性ビタミンで、食事から多量に摂ることが難しい特徴があります。
加熱や流水によって摂取量が減少するため、サプリからしっかり摂りたいところでしょう。
摂取上限が設けられていないため、目安量を守る必要はあるものの、健康被害が起こりにくいとされています。
ただし、ビタミンCのほかに含まれている栄養の過剰摂取になる恐れがあるため、飲み過ぎないようにしましょう。
髪を健康に保つための成分
亜鉛は、アミノ酸から髪を生成する際に必要な栄養素です。
大量のアルコール摂取によって亜鉛が大量に消費されるため、普段からお酒を飲む頻度が多い方は、しっかり摂っておくことが大切です。亜鉛は、牡蠣や牛肉などに多く含まれています。
細胞の代謝や再生を促すための成分
ビタミンB2とB6は、細胞の代謝や再生を促す際に必要です。
どちらも豚肉や牛肉に含まれているため、不足しにくい栄養といえます。
髪だけではなく、頭皮の健康にも深く関わっているため、普段の食事で十分に摂れていない場合は、サプリからしっかり摂りましょう。
ホルモンバランスを整えるための成分
ホルモンバランスを整えるために、ノコギリヤシやイソフラボンを摂りましょう。
・ノコギリヤシ
ノコギリヤシは、ノコギリのような形の葉がついたヤシ科の植物から抽出される成分です。
もともと、前立腺肥大症の改善と予防に効果があることが報告されていたのですが、AGAの改善にも役立つとされています。
これは、ノコギリヤシがジヒドロテストステロンの生成を抑制するためです。フィナステリドやデュタステリドなど、AGA治療薬の効果にはおよびませんが、日常的な薄毛対策としては、十分な効果が期待できるでしょう。
また、基本的に副作用の心配はありませんが、過剰摂取すると腹痛や下痢、便秘、めまい、頭痛、吐き気などが起こる可能性があります。
さらに、悪玉男性ホルモンのジヒドロテストステロンの生成を抑制することで、女性や小児の服用は性機能に何らかの問題が起こる恐れがあるため、避けた方がいいでしょう。
・イソフラボン
イソフラボンには、女性ホルモンのエストロゲンに似た成分が含まれているため、更年期で男性ホルモンが増えて薄毛になっている人に適しています。
イソフラボンで女性ホルモンの働きを助けることで、男性ホルモンが多いことによる薄毛を対策できるでしょう。ただし、摂りすぎるとホルモンバランスが乱れるため注意が必要です。
まとめ
薄毛対策には、ビタミンAやビタミンB群、ビタミンE、ノコギリヤシ、イソフラボンなどさまざまな成分が役立ちます。
ただし、過剰摂取は健康被害に繋がる恐れがあるため、目安量を守って飲むことが大切です。また、薄毛治療の基本はクリニックで受ける薬物療法などのため、薄毛が気になった際には早めに受診しましょう。
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