排気口の「みんなで仕組みを確認しよう」の巻。

  絶賛秋の排気口ワークショップがおこなわれている。初回を終えて非常に豊かなこの時間を最後まで途切れない様に頑張りたい。
 
 今回の排気口ワークショップは全日程が1日で埋まってしまった。それに伴って急遽日程を増やす事に。それも直ぐに埋まってしまった。ありがたい限りである。8月の新作公演も初日を待たずに全公演完売した。ありがたい限りである。こうしてみると排気口の勢いがイケイケドンドンだと思うかもしれない。それはしかし全く違うのだ。わー!!

 演劇とはかくも恐ろしいものである。あれだけあった売り上げを入れたパンパンの封筒×7つが何と瞬時に多くの支払いによってペシャンコになるのだ。さらにいつ公演中止になるか分からないリスキーダイスを振り続けるこの心意気。少しのズルぐらい許してねの気持ちになるのが人間というもの。

 こうして排気口は完売の連打にも関わらず雀の涙よりも君の涙に近い薄手のカーディガン状態で秋を迎える訳なのだ。

 今回は全国津々浦々の排気口を応援してくれているブルジョワ/ビンボッタレなボーイズ&ガールズと一緒に仕組みを改めて考えて行こうの巻である。握りしめた小銭を排気口にカンパしたいという地下運動同志たちに向けたラブレターである。

 まず、このnoteの文章に昔からカンパをしてくれている方々。本当にありがとうございます。深き感謝。古からの感謝をささげます。全員の名前を覚えています。そして、これからnoteにカンパしようと思う素敵な諸氏。素晴らしい先人たちに習い何時でもカンパしてね。

 さて、このnoteにカンパされたお金は一体どのような使い道になるのか。これは本邦初公開なのである。公演予算?劇場費?稽古場代?役者・スタッフのギャラ?全て違う。まっーたく違う。このnoteでのカンパは唯一、私に直で入ってくるお金なのだ。←ここ重要。「破滅とレズとおまえ」←これ捨て場面。

 出演者として一切排気口の舞台に上がらないのは勿論、滅多に前説・後説にも出ない為に、よく当日制作の方たちが「穂波さんですか?」と声を掛けられるで有名な恥ずかしがり屋なオペラ座の怪人こと山羊座はA型全ての排気口作品の作・演と全ての文章を書いている私に直でカンパ出来るのは唯一noteのサポート機能なのだ。

 そしてその使い道は「排気口ツイキャスで私が呑む酒代」として使われるのだ!!わー!!

 見よ!!この美しい流れを。noteでカンパしたお金が、排気口のツイキャスで私が飲む酒に代わるのだ。なんて美しい流れなのだろう。そしてこれからnoteのサポート機能でカンパしてくれた素晴らしい諸氏の方々は、是非とも排気口のツイキャスを見て欲しい。私の手に持たれているその酒は正に皆様によって受け渡された誠実さと愛の結晶なのである。

 ここでようやく腑に落ちる箇所が出てくるだろう。何故私たちが顔を出してツイキャスをやっているのか。それは顔を出す事が目的ではなく、noteでサポートしてくれた方への感謝の為なのだ。そのお金で買った酒を見せたいからなのだ。私が時折、画面近くまで酒を持ってきて画面越しに乾杯をするのも他ならぬnoteでカンパしてくれた方々への感謝なのだ。

 恥ずかしがり屋な私がそれでも顔を出してツイキャスをするのは感謝の為である。これからよく見ていて欲しい。たいそう美味そうに酒を吞んでいる筈である。それを貴方に見せたいのだ。それは遠く離れた貴方との慈愛に満ちた握手であり、光り輝く泥酔なのだ。排気口のツイキャスを私がやる時は「排気口真夜中の泥酔ツイキャス」と題される。その「泥酔」に「かんしゃ」とルビを振るのは、この文章を読んでからはもう私一人では無い筈だ。

 それではワークショップはどうだろう?私たち排気口の合言葉は「あけすけにいこう」その使い道も特別に公開しよう。排気口ワークショップでは1500円の参加料を頂いている。それは全て次回の公演予算・劇場費・稽古場代・役者・スタッフのギャラに使われる。私含めて排気口の方々全員がノーギャラである。きっとこのnoteを読んでくれている貴方は私の事を好きでいてくれていると思う。だから貴方はきっと思うだろう。「・・・ワークショップに新作の台本書いているのにノーギャラなの?」「びっくりしただろう?」「・・・ううん。公演であろうとワークショップであろうと、ノーギャラはノーギャラに変わりないじゃないの。たとえ、ウルトラセブンでも」「西の空に明けの明星が輝く頃 一つの光が宇宙へ飛んで行く それが僕なんだよ さよならアンヌ」

 もしも貴方がアンヌなら、もう分かる筈だ。これからは気の向いた時にnoteでサポートしてくれ。それが血を吐きながら続ける悲しいマラソンだとしても。私が泥酔した真夜中の排気口ツイキャスはきっと貴方にとって一つの光なのだから。

早くお金も何も持ってない君と何も持ってない事を誇らしげに出来るような日が来ることを。それまでどうか穏やかに。



 

 

 

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