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見えないものにも

あの日貴方が聴かせてくれた たった一枚の紙切れから鳴る音は

正直なところ私には その良さが全く分からなかった

けれど貴方は とても楽しそうで

貴方の横顔は とても幸せそうで

心に響かなかったその音に 少しながら感謝した

誰かが思うくだらないの中に 誰かの幸せが眠っているとしたら

それはくだらなくなんかない 幸福への切符だ

光り輝く眼差しが向けた先の ひとつとなった音を

掴み取りたい 私だけのものにしたい

言葉にしなくても 身体で表さなくても

伝わってきた 私にも伝わってきた

なんだか少し ほっとしたんだ

私が言う くだらないの中にも

誰かにとっての 幸せが眠っているのかな

私が言う くだらないの中には

誰かにとっての 安らぎがあるのかな

どれだけ時間がかかってもいいから いつか見つかったらいいな

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