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一粒落とした涙は

またあの時と同じように 死にたいと思った

私はこのまま生きていて いいのかな

別に寂しいだとか 辛いとかではなく

生きる意味を知らない 生きる価値を知らない

生きたからって得るものは 何も無いし

むしろ失うもののほうが 多い

私が私を 塞いでるんじゃなく

生まれた場所、存在、環境が 私にただ合わなかっただけ

誰も何も 悪いことなんかない

誰も何も 間違ってなどいない

私は私として 生きていけないだけなんだ

誰かが放った言葉の重み 誰かがした軽はずみな行動

その全てが 私を苦しめる

生まれた喜びを知るということは 私には難しいことなのかもしれない

誰の為に生きて 誰の為に死ぬかなんて

誰も決めることじゃあない 誰にも決められない

その答えを見つけるために 痛みや苦しみを味わって

ここまで生きてきたと胸を張って言える人が どれだけいるのだろうか

私にはわからない そこまでして生きる価値があるということもわからない

生きる自由があるのなら 死ぬ自由ももちろんあるよね

けれど 死ぬことは世間一般では許されていない

それが現実であり 道徳そのものに反すること

だから なんだって言うんだ

私は あなたの言いなりになるために生まれてきたんじゃあない

生まれてきた意味は分からないけれど それだけは確かな事と言える

誰かの都合のいいように使われるのなんて そんなのは嫌だ

私は私らしく生きて 私らしく死にたい

それが今日になろうと 明日になろうと

いつになろうと関係ない 人は皆死ぬから

役に立たない日々を 終わらせるだけ

ただ それだけのこと

結局は皆 自分の為に動いてくれる人を見つけては

いいように利用し合う そんな関係でいることしか出来ない

私も その内の一人だった

ただ もう疲れたよ

相手のことを思うのなら 何も言ってあげないのが一番の優しさだと思う

あなたの事を思って なんて言葉は

一番人を 傷付ける

嘘の優しさで塗り固められた人間を もう

私は心の底から 信用出来なくなりました

この街に生きていた 私を忘れて

あなたが愛した 私を忘れて

いないほうが よかったんだ

存在自体 無かったらよかったんだ

私がいなくても 世界が止まることは無い

誰かの笑顔も 無くならないし

誰かの涙が 頬を伝うことなどない

それなら いつ死んだって同じじゃあないか

もしもまた人間として 生まれ変われるのなら

今の自分以外で お願いします

もうこんな人生は 味わいたくないな

もうこんな生き方は したくないな

頬を伝う涙は 今日もまた

いつもと同じで 止まることは無かった

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