俳句「きょうの一句」
秋の蝶午後の光を慈しむ
介護の俳句を一句でも多く詠みたいと思ってウェブページを立ち上げたので、母が死んでしまうとどの句も間が悪いように感じてなかなか掲載する句が決まらない。
迷ったすえ、今日はこの句を掲載することにした。母との時間を慈しむようにして暮らしてきたつもりだった。だが、自分は本当に母との時間を大事にしてきたのだろうか。私は秋の蝶ほども過ぎゆく時を慈しみはしていなかったのかも知れない。
母の戒名は「常光院慈観和澄大姉」。奇しくもこの句で詠んだ「光」と「慈しむ」がはいっている。