買わない暮らし。おひつの代用品
米は、おひつに入れると冷めてもおいしい。しかも常温でも数日保存できる。昔の日本人は米を炊いたらおひつで常温保存。野菜はぬか漬けや干物にして常温保存。味噌も常温保存。これで、あったかい味噌汁、ごはん、漬物の一汁一菜が冷蔵庫なしで可能だったわけだ。
…という話を読んで、なるほど!かしこい!やってみたい!と思ったのだが、善く考えると「おひつ」のことって、よく知らなかった。
調べてみると、おひつは水分を吸い込む材質なので、米の水分を吸ったり出したりして、いつでもちょうどよい水分量を保ってくれる、ということらしい。
いいな、欲しいな、と思ったものの、ここはカナダ。そんなマニアックなもの手に入るわけがない。
そこで目をつけたのは、彼氏が持っているココナッツの殻の器。
半分に割ったココナッツの殻、ほとんどそのまま。水に濡らすと色が変わるので、ほとんどコーティングされていなくて、水を吸っているのがわかる。
米をよそってみると、こんな感じ。
うーん、ミニマム。わびさび。質素。
蓋などないので、適当にタッパーの蓋をのせてみた。
底が丸いのでゆらゆらして安定しないのが若干使いにくいが、自然のものだからしょうがない。
いざおひつとして使ってみる。
うん、1日後、2日後、3日後までいける!
優秀だった。冷蔵庫に入れるとカチカチに固まってしまうバスマティライスもいい感じに保存できる。最長3日間常温保存してみたけど、全然いけた。
ココナッツの殻、すごい。
・ゴミになるものを再利用している。
・ほぼ自然のまま。加工にかかる環境負荷が皆無。
・土に帰る素材。
めちゃくちゃエコでサステナブル!
新しいものを買わず、すでに持っているもので解決できたので嬉しい。
調べたら、ココナッツの器の作り方を見つけた。時間はかかるけど簡単そう。のこぎりなんて持っていないのですぐには難しいけど、作ってみたいな!
https://cookpad.com/recipe/2430383
と同時に、お手入れの方法も知って、うちのが割れてきたわけもわかった。浸け置きは禁止、たまに油を刷り込むべし。
ちょっと反省。ちゃんとお手入れして大事に使います。
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